2011年12月

「英語表現法」入門(13)

入門レベル中心・英語での表現法(13)


外国人: Ah, you mean, "It was about seventy five minutes drive".
[ああ、おっしゃってるのは、「それはおよそ75分間のドライブだった。」ということですね。]
So, "it took about one hour and fifteen minutes by car",
you wanted to say. (注4)
[ですから、「車で1時間15分くらいかかった」って言いたかったんですね。]

日本人:One hour...?? [ワンナワ...??] (注5)

外国人:(一語一語ゆっくり発音しながら) One hour and fifteen minutes.

日本人:One hour and fifteen minutes?
[ワン(ヌ) アワー アン フィフティーン ミネ?]

外国人:Right.  Sixty minutes is not "one o'clock", but "one hour". (注6)
[そうです。60分は「1時」ではなくて、「1時間」です。]

日本人:One hour. [ワンナワ。]  Thank you. [ありがとうございます。]

外国人:And (「75」を書いて示して) this is "seventy five", not "seventeen five".
[それから、これは「セヴンリ フアイヴ」ですよ。「セヴンティー(ン) フアイヴ]
ではありません。」
(= This is not "seventeen five" but "seventy five".)


(注4) さて、この外国人は、話の流れ「(車の)運転」という概念から、
「75」という数は 「コモンセンス」を用いて「75分(間)」を表すと分かったのです。

ところで、

「コモンセンス」[common sense]というのは、

通常 「常識」 と和訳されています。

しかし、その本当のところは、
「世間一般の通念」つまり、
「一文化の人々が共通して持っていると考えられる知識や行動様式」を表す日本語の「常識」
とはかなり違います。

それは、

「世界中の人々が共通して持っていると考えられる

合理的で実際的な理解(力)や判断(力)」

のことです。

ちなみに、日本語の「常識」には、
「合理的」とか「実際的」という意味合いはありませんね。
「理解」とか「判断」という意味合いも無いのではないでしょうか。


この話の流れで、「運転」を伝えた後の「75」は
誰でも、(冷静であれば) 「75分(間)」のことだろうと判断できるでしょう。
「75秒(間)」でもなければ、「75時間」でもなく、
「75円」でもなければ、「75人」でもないと
判断できるでしょう。
これは、「コモンセンス」によるものなのです。

ただし、
「75km」や「75マイル」かなと思われる可能性はあります。
が、その可能性は少なく、たとえそう思われ、それを英文で確認されても、
その単位[kilometers や miles]からそうでないことが分かり、
("No." と言って) 対処できるでしょう。

ちなみに、この但し書きの内容も、「コモンセンス」によるものです。


本番の英会話 (や外国語会話) をする時は、

刻一刻この「コモンセンス」を働かせてすることが

最も重要なことの1つなのです。

なぜなら、

先ず第一に、本番の英会話にはシナリオが無く、正しい英語力以外に頼るべきは
「コモンセンス」しかないからです。

次に、相手の外国人も同様だからです。

今までの英会話法(や外国語会話法)は、
本番の英会話(や外国語会話)の状況に入るやいなや、
皆さんの冷静さを失わせ、皆さんの「コモンセンス」を凍結してしまいます。

なぜかというと、その1つは、

本番の英会話の状況が、

皆さんが英会話?を学習なさった状況(=テストの状況)と

あまりにも違うからです。

もう1つは、
今までの方法が、

話の内容の事実関係を、「コモンセンス」を用いて

(相手の協力の下に)

自ら理解し自ら判断して本番の英会話をする方法を

一切教えないで、

まずい和訳付きの、覚えた英語を思い出して

本番の英会話をする方法ばかりを教えて止まないからです。
 

そのような学習法とは、早く 「おさらば」 したほうが良いのですがね...

本番の英会話をしていて、
共通の言葉であるはずの英語で困った時は、
相手の外国人と共有していると考えられる 「コモンセンス」 を用いてをすれば、
断然上手く行くのです。

ちなみに、私が本ブログでお話していることは全て
「コモンセンス」に則ってしているつもりなのですがねー...


(注5) この生徒さんは、私の言った英文を、
文頭 [最初] からまねて言うのではなくて、
ご自身の特に知りたくてよく分からなかった箇所を、
「ワンナワ」とまねて言っておられます。
この場合、もちろんそれが一番良いのです。

"One hour" は、通常「ワンアワー」ではなくて、「ワンナワ」の様に発音されるので、
初心者の方々には、聞き取りにくいようです。


(注6) "not (A) but (B)" は、「(A) ではなくて (B) です。」という意味で、
「(本物の英会話用) 最重要対処表現10」の1つ、
"I was mistaken. [(私は)間違えていました。] Not ~ but ~." の後半と同じ表現です。

「英語表現法」入門(12)

入門レベル中心・英語での表現法(12)


外国人: Then, what do you mean (by that[=one o'clock and fifteen])?
[じゃ、(それ[=「1時と15」というの] は、)どういう意味ですか?](注1)

日本人:(ハンドルを持った運転のジェスチャーをしながら) Drive. [運転。] (注2)
えーっと...(紙切れや白板に「75(分)」と書いて見せて、あるいは、
空中に手で75と書くジェスチャーをしながら) Seventeen five [17,5。] くらい。
(注3)

外国人:Ah, you mean, "It was about seventy five minutes drive".
[ああ、おっしゃってるのは、「それはおよそ75分間のドライブだった。」ということですね。]
So, "it took about one hour and fifteen minutes by car",
you wanted to say. (注4)
[ですから、「車で1時間15分くらいかかった」って言いたかったんですね。]

--------------------

(注1)、(注2) 解説済み。

(注3) 皆さんの多くは、この "Seventeen five [17,5] くらい。" が、
私の間違いではないか、あるいは、意味がよく分からない、
などと思われたのではないでしょうか?
それは無理ありません。

ところで、ここで、ご本人は "seventy five" とおっしゃっているつもりなのです。
が、私には、 それが "seventeen five" と聞こえたのです。
しかし、この場合、数字を書いて示していらっしゃいますから、
誤解は生じていません。

ここで問題にしたいのは、
外国語として英語や英会話を学ぶ、非常に多くの日本の方々の
-ty と -teen の「発音」についてです。
数の誤解は金額にも関係していて、重要な問題です。

皆さんの多くは "seventy [sev'nti]" を「セブンティー[sevunti:]」のように発音されます。
(「 ' 」は、「その前の母音[=アイウエオの音、この場合 [e] ]に
強さのアクセントがあること[=遠くの人にもはっきりと届くような発音であること]」
を表しています。)
「セブンティー[sevunti:]」は、ネイティブスピーカーの多くには "seventeen[sevnti:n']"
のように聞こえます。

数に付く -teen は「+10」を表し、-ty は 「× 10」を表すのですが、
-teen の方には、アクセントがあって、
通常、その発音が問題となることはほとんど無いようです。

しかし、-ty の方は、アクセントが無いのに、多くの日本人英会話学習者の方達は、
アクセントのあるところと同じように発音され、よく誤解されたり、問題となったりします。
-ty の方は、軽く「ニィ」あるいは「リィ」とあいまいに発音するようにしましょう。


(注4) 皆さんの表現が、たとえ、"Drive." と "(About) Seventy five." だけであっても、
いや、たとえ、ジェスチャーの伴った、日本語の「運転」と
紙切れに書かれた「75」だけであっても、

通常、相手の外国人には 「コモンセンス」(=「常識」?⇒次回に解説)

がありますから、
話の流れから、きちんと言いたいことが通じ、
日本語の話せない外国人は
このように英文 (あるいは母国語の文) でその内容を確認してきます。

この意味するところは、重要です。

何も、皆さんが英文を作らなくても、
知っている簡単な英語の語句やジェスチャーを用いたり、
簡単な絵や図を描いたり、筆談をしたりして、
言いたいことをきちんと伝えたら、
相手の外国人が、文法的にも慣用的にも適切な英文を作って、
言ってくれるのです。

そしてできれば、その英文の頭 [最初] からその1部分だけでも良い、
(you は I 又は we に、 I 又は we は you に変えて)まねて
言ってみるようにする</font>ことです。

Yes, I mean, "It was about...(seventy five minutes drive.)"

又、
Yes, it took about one hour and...(fifteen minutes by car.)

のように。

が、しかし、過去に覚えた英文を思い出して、
その一部を変えて言おうとしてはいけません。

そんなことをしては頭が他所へ行ってしまい、その会話は上手く行きませんから。

要はきちんとした相互意思伝達です。

英文や慣用表現は相手の外国人にまかせるのです。
過去に覚えたものが直感的に適切な形で口を付いて出る場合は
別ですが、そうでない場合は、過去に覚えたものを思い出そうとしてはいけません。

ところで、自ら、言いたいことを英文で表現したい場合は、
適切な英文法を用いて、即座に英文を作って言わねばなりません。

その方法は、この「英語での表現法」の「初・中級レベル」でお話するのでしたね。

「英語表現法」入門(11)

入門レベル中心・英語での表現法(11)


外国人:  Then, what do you mean (by that [=one o'clock and fifteen])?
[じゃ、(それ[=「1時と15」というの] は、)どういう意味ですか?] (注1)

日本人:(ハンドルを持った運転のジェスチャーをしながら) Drive. [運転。] (注2)
えーっと...(紙切れや白板に「75(分)」と書いて見せて、あるいは、
空中に手で75と書くジェスチャーをしながら) Seventeen five [17,5。] くらい。
(seventy-five とおしゃったつもり) (注3)

外国人:Ah, you mean, "It was about seventy five minutes drive".
[ああ、おっしゃってるのは、「それはおよそ75分間のドライブだった。」ということですね。]
So, "it took about one hour and fifteen minutes by car",
you wanted to say. (注4)
[ですから、「車で1時間15分くらいかかった」って言いたかったんですね。]

--------------------
(注1) 前回に解説済み。

(注2) 「そこへ行くのに1時間15分くらいかかった」 と言いたいのに、
「そこに1時15分頃に着いた」と伝わっているようです。
つまり、誤解されているようです。
 
問題は「この誤解をどう解くか」です。

あまりお勧めできませんが、

その1つの方法は、
隣に英語の良くできる友達がいたらその友達に尋ねることですね。
「『そこに行くのに1時間15分くらいかかった。』って、
どう言うの (ですか)?」などと。

その2つ目は、
和英辞典を持っていたら、それで「時間」を引いて、
この場合に当てはまる英単語を探すことですね。

しかし、本番の英会話をする時、
そばに友達がいない時もあれば、辞書を持ち合わせていない時もあるでしょう。

第一、そんなことをしたら、相手を待たせます。
問題は次から次へと起るのですが、
その度にそんなことをして相手を待たせるわけには行きません。

第二に、そんなことをしていたら、皆さんは本物の英語や英会話に上達しません。

相手に待たさず、皆さんが英語や英会話に上達するためには、
このような問題は、次のように解決しなければなりません。

つまり、


言いたいことを皆さん自身が、

直接、主として英語で表現することによって。


ところで、今回の場合、

先ず、
「そこに (車で) 行くのに1時間15分くらいかかった。」
という和文を頭の中で作り、

それから、
1) 今までに覚えた、これに当たる (=ほとんど同意の) 英文を思い出し、
その一部 (例えば時間のところ) を変えて言うのも、

あるいは又、
2) それを英文に翻訳して言うのも、

「皆さん自身の直接の英語での表現」ではありません。

本物英会話中に、この 1) や 2) のようなことをするのが、

今までの英会話の教授法や学習法が要求している方法です。

が、そのようなことをしていては、
皆さんの頭が、今している会話を放っておいて、長い間他所へ、
つまり、英文を思い出しその1部を変えることや、和文英訳に行ってしまい、
そしてそれらは簡単なことではないですから、
その会話は絶対に上手く行きません。


それでは、

「『皆さん自身の直接の英語での表現』とは、どうすることか?」と言うと、

言いたいことを頭にイメージし、

これが難しい方は、画用紙にクレヨンで

その絵や図を (1枚あるいは2,3枚) 描いているつもりになり、

入門レベルの方々は、

その言いたいことを伝えるのに重要な

(日本の中学レベルの) 英単語だけを

やや大げさな表情やジェスチャーをしながら

1つずつ言うのです。

今回の場合は、例えば、
先ず、車の運転のジェスチャーをしながら、"Drive." と言い、
次に、(その意味や発音に自身のない "o'clock" は言わずに、)
"One...fifteen." あるいは "Seventy five." とだけ言えば、
きっと、正しく通じます。

『初級レベル以上の方々自身の、直接の英語での表現法』については、
いずれ詳しくお話します。
が、
それは、この入門レベルの方法をベースにしていますから、
初級レベル以上の方々にも、今回の内容は重要なのです。


(注3)、(注4) の解説は次回です。

「英語表現法」入門(10)

入門レベル中心・英語での表現法(10)


前回の「本物の英会話例」の続きです。
が、解説の都合上、一部重複しますが少し戻って、
前回の途中から次に掲げます。


外国人:Well, I mean, (紙切れや白板に大き目の丸とその外から中に入る矢印を
描いて示しながら、あるいはジェスチャーでそれを示しながら) 
you went into Keihoku-cho
(さらに、紙切れや白板に「1:15」と書くか、これを示す時計の略画を描くか、
あるいはこれをジェスチャーで示しながら、) 
about one... fifteen?
[そうですね、私の言っているのは、1時15分頃に京北町に入ったのか、ということです。]

日本人:No. [いいえ。]

外国人:No?  Then, what do you mean (by that [=one o'clock and fifteen])?
[違う、ですって? じゃ、(それ[=「1時と15」というの] は、) どういう意味ですか?] (注1)

日本人:(ハンドルを持った運転のジェスチャーをしながら) Drive. [運転。] (注2)
えーっと...(紙切れや白板に「75(分)」と書いて見せて、あるいは、
空中に手で75と書くジェスチャーをしながら) Seventeen five [17,5] くらい。

(実は、「75」のつもり。) (注3)

外国人:Ah, you mean, "It was about seventy five minutes drive".
[ああ、おっしゃってるのは、「それはおよそ75分間のドライブだった。」ということですね。]
So, "it took about one hour and fifteen minutes by car",
you wanted to say. (注4)
[ですから、「車で1時間15分くらいかかった」って言いたかったんですね。]

 ---------------------

(注1) この生徒さんは、「京北町の春日神社のあたりまで車で行くのに、
1時間15分くらいかかった。」と言いたかったのです。

しかし、"hour" という英単語をご存じないのか、
忘れられたのか、
それとも「時間」は "o'clock" だと思い違いさていたのか、
いずれにせよ、
"hour" と言うべきところを "o'clock"と言ってしまわれたから、
誤解が生じそうになったのです。

が、相手のその意味内容の確認に対して、これをよく聞き、理解し
"No." とはっきりおっしゃったのは非常に良かったのです。

しかし、その答えが "No." なら、
それでは、この生徒さんが何を言いたいのか、つまり、
先ほどの発言はどういう意味だったのか、
相手の外国人は尋ねてきますよね。

この問題をどう解決するかは、(注2) の解説でお話するとして、

今上で言ったように、本番の英会話をしていたら、
知らないことも、忘れていることも、思い込みや思い違いもあるでしょう。
そのため、きっと意思伝達上の問題はいくつも起るでしょう。
人間(同士)がする活動である限りそうでしょう。

そして、問題が起った時、
今までの方法でしか英会話というものを習ったことの無い人達は
いったい、どうなさるのでしょう?

今までの方法は、

会話用の英語の聞き取りや発音や音読、語句や文や対話例の暗記暗唱や
パターンプラクティス[口頭文型練習]、あるいはロールプレイ(イング)ばかりで、

本番の英会話の状況での、意思伝達上の問題解決法など一切扱っていませんね。
ましてや、その実践的練習など全くしてくれません。

いわゆる「フリートーキング(法)」も、
私が「ホスト英会話」と呼んでいるものを外国人講師がするだけで、
つまり、意思伝達上、様々な問題が生じても「よしよし」するだけで、
その解決法などきちんと教えてくれません。

このような方法だけでの学習者の皆さんが、
日本語の全く分からない外国人を相手に本番の英会話をなさり、
意思伝達上の問題が生じた時、
お手上げになって黙り込んだり、苦悩したり、
相手の発言を無視し、話を次に進めたりしてしまわれるのも無理ありません。

重要なことは、
学習は機械的あるいはホスト的で、
本番は無法になってしまうような
そのような方法での英会話学習を早く止めることです。

そして、気楽で楽しく、人間的で思いやりのある
「本物の英会話法」の学習を始めることです。

(注2)~(注4) の解説は次回にします。

「英語表現法」入門(9)

入門レベル中心・英語での表現法(9)


重要な加筆修正があります。
もう1度、本記事をお読み頂ければ幸いです。


前回の「本物の英会話例」の続きです。

外国人:Did you go there by car, by bus or by train?
[そこへは車で? バスで? それとも電車で行ったのですか?]

日本人:(By) Car. [車(で行ったの)です。]
(You know,) One o'clock and fifteen
[(あのー、ですね。) 1時と15分です。] (注1)

外国人:You mean, you arrived there one fifteen?
[おっしゃってるのは、1時15分頃にそこへ着いたということですか?]

日本人:Sorry, I don't understand.[すみません、理解できません。] (注2)

外国人:Well, I mean, (紙切れや白板に大き目の丸とその外から中に入る矢印を
描いて示しながら、あるいはジェスチャーでそれを示しながら) 
you went into Keihoku-cho
(さらに、紙切れや白板に「1:15」と書くか、これを示す時計の略画を描くか、
あるいはこれをジェスチャーで示しながら、) 
about one... fifteen?
[そうですね、私の言っているのは、1時15分頃に京北町に入ったのか、ということです。]

日本人:No. [いいえ。]

外国人:No?  Then, what do you mean (by that [one o'clock and fifteen])? (注3)
[違う、ですって? じゃ、(それは)どういう意味ですか?]

--------------------


(注1) 初心者の方々は、よく o'clock と hour と time を混同されます。

one o'clock [1時], two o'clock [2時] 
(o'clock は、 "of (a) clock [時計の]" から生まれた、
1時~12時の時報の時刻だけを表す単語です。)
ちなみに、時計の文字盤の数字には、通常1から12 (の12個) しかありませんね。

one hour [1時間], two hours [2時間]
(hour は、60分という時間の長さ (の単位) を表す単語です。)

one time [=once:1回], two times [=twice:2回]
(time は、前に数を表す語が付くと、回数や度数や倍数を表す単語と成ります。
が、その他の言葉が付くと時刻や時間も表します。
what time[何時], for a long time[長い間])


(注2) 「(本物の英会話用)最重要対処表現10」の1つです。
この生徒さんは、相手(=私)の言うことをよく聞いて、
主として "arrive" という単語の意味が分からなくて、
この表現を用いられたのです。

ところで、
今までの方法だけで英語や英会話(?)を学習されてきた方々には、
相手の言うことをよく聞いて、少しでも理解できないことがあったら、
このような対処の表現を言うなどという発想は全く無いようです。

そして、このような場合は、わけも分からず、"Yes(, yes)." と言ったり、
相手の発言を無視したりして、話を先へ先へと進められます。
相手がそのような方々のおっしゃることを理解できていなかろうが、
誤解していようが、お構い無しです。

その結果、その会話はどのようなものになるでしょうね。 


(注3) これは「重要対処表現20」の内の1つです。

ところで、この「(それは) どういう意味ですか?」という和訳は、
日本語らしい和訳(=意訳)です。

このような日本語らしい和訳で、英語を学習してはならないことは、
もう前回に言いましたね。
それは、日本語らしい和訳で、英文の成り立ちを考えたり、
英単語を覚えたりしてはいけないということです。

ちなみに、その英語らしい和訳(=直訳)は、
「それでは(=then)、あなたは (それによって) 何を意味しているのか?」です。
その応答文(形)は当然、"I mean ~." [私は~を意味している。] です。

"It is ~." [それは~です。]ではありません。

mean は「意味」ではありません。「意味する」あるいは「意味している」です。
「意味」は meaning です。

mean を名詞として用いると、通常、「中間(値)、平均」と言う意味になります。
名詞 means は「手段、財力」等と言う意味でしたね。

それから、本文に出ている

"You mean ~?" [(直訳) あなたは~(の)ことを意味しているか?⇒
(意訳) おっしゃってるのは~(の)ことですか。]
"I mean ~." [(直訳) 私は~(の)ことを意味している。⇒
(意訳)言っているのは~(の)ことです。 ]

は、「重要対処表現20」の内の2つです。

「英語表現法」入門(8)

入門レベル中心・英語での表現法(8)


前々回の 「本物の英会話例」の続きです。

外国人:Ke-i-ho-hu-cho? [けいほくちょう?]

日本人:Yes. [そうです。]

外国人: Is it a park (or something)? [それは公園 (か何か) ですか?] 

日本人: No.  Town. [いいえ、町です。]

外国人: Oh, a town. [ああ、町ですか。]

     Where is it? [それはどこにあるのですか?]

日本人:(ジェスチャーで、大きく大まかに京都市の地図を示して、)
     Kyoto City. [京都市。]

     (その中の上の方を示して) 
     Here. [ここです。]

外国人:Oh, it's in the north of Kyoto City.
 [ああ、それは、京都市の北の方にあるんですね。]

日本人:Yes.  North. [そうです。北の方です。] (注1)

外国人: Well, why weren't there any cherry blossoms?

日本人: ??... I don't understand. (注2)
[おっしゃってることよく分かりません。]

外国人: (ジェスチャーをしながら) Why no cherry blossoms?
[なぜ、桜の花が全く(咲いて)なかったのですか?]

日本人:ああ、わかりました。Cold, you know, (注3) very cold.
[寒い、知ってるでしょう、(=寒かったでしょ。) とても寒い。]

外国人: Ah, I see.  It had been very cold.  And it was too early.
[ああ、分かりました。 ずーと、とても寒かったのですね。それで、時期尚早だった。]

When did you go there? [いつそこへ行ったのですか?]

日本人: Last Sunday. [この前の日曜日です。]

外国人: Oh, last Sunday.  [ああ、この前の日曜日に。]

How did you get there?[ところで、どのようにして、そこへ行ったのですか?]

日本人:  ? Sorry, I don't understand. (注2)    
[?すみません、おしゃっている意味が分かりません。]

外国人:Well, let's see... Did you go there by car, by bus or by train?
[えーっと、そうですねー。 そこへは車で? バスで? それとも電車で行ったのですか?]

日本人:(By) Car. [車です。](注4)

--------------------

続きは次回にして、(注) の解説です。

(注1)  この "Yes." の後の "North." のように、
相手の発言の一部でも繰り返し言って、
伝達内容の確認をすることは非常に良いことです。
相手の言うことをよく聞いていないと、そのようなことはできませんから。

しかし、初心者の皆さんは、英語表現を1つでも多く
本番の英会話の中で体得するために、もうひと頑張りして
"Yes, in the north of Kyoto City."
のように、相手の発言をできるだけ全部、まねて言うようにしましょう。

ところで、
今までの英会話の教授法や学習法は、
正にその誤った方法(=暗記暗唱法)のため、
その学習者をして、本番の英会話では
相手の言うことをよく聞いていられなくしています。

ですから、
本番の英会話に上達したい方は、
そんな方法での学習は即止め、
本物の方法に切り替えましょう。


(注2)  本物の英会話用「最重要対処表現10」の1つです。
これを言うことによって、どんな問題がどのように解決されたか
よく見ておいてくださいね。

(注3) 「あのね(え)」とか、「(知ってる)でしょう。」とか、「ほら、あのー、分かってるでしょう。」
などという意味の「重要対処表現20」の内の1つです。


(注4)  この英語通りの日本語訳は「車です。」ではありません。 「車」や「車で」です。

これは、質問が
"Did you go there by car or ~ ?"
[車で行ったのか、それとも~で行ったのか?]だから、
「(で)行った」に続く、"Car."[車(で行った。)] や、
"By car."[車で(行った。)] は正しい答えですが、
「(で)行った」に続かない、"It is a car."[それは車である。] や、"Car is."[車の残骸?がある。] や、
"A car is."[1台の車がある。] は誤った答えです。

「車です。」は日本語らしい(=日本語として自然な)和訳ですが、

日本語らしい和訳 (=意訳) を頼りに、

英語を学習しては絶対にいけません。

日本語を頼りに英語を学習するのなら、

英語らしい和訳 (=英語通りの日本語訳:直訳、逐語訳)

でしなければなりません。

このことは非常に重要なので、いずれ詳しくお話します。


それでは又。

「英語表現法」入門(7)

入門レベル中心・英語での表現法(7)


前回の(注3)で、私達日本人が英語や英会話を学習する時に、
そして、特に私達日本人が本番の英会話をする時に、
決定的に重要だと私が確信することを述べました。

それは、英語のネイティブスピーカー達の物事の発想順で
次のようなものでした。

「英語国民は、一般的に言って、

問題と成っているもの自体から発想を始め、

それにより身近なものから、

次第により疎遠なものへと(順に)発想していく。」という。


これは、私達日本人の発想とは

ほとんど全く逆順になっていることに注意してください。


ちなみに、

私達日本人の発想は、

「一般的に言って、

問題と成っているものから、ある疎遠なものへと飛び、

そこから次第に、より身近なものへと戻るが、

そのもの自体には戻る場合もあれば、戻らない場合もある」

そのような順です。


この違いは、多数の文で1つの話をする場合にも、

多数の語句で1つの文を作る場合にも当てはまります。

この後者の場合が、

英文法と和文法(=日本語文法) の土台の相違と成っているのです。

ところで、
以上は、主として、物事の事実関係を述べる場合の話ですが、

英文法と和文法を比べてみると、否定や疑問や命令の表示まで、
英文ではできるだけ文頭の方でするが、和文ではできるだけ文尾の方でするという風に、
ほとんど全く正反対(=逆) の位置になっています。


この、今回上で述べたことが、

私達日本人の英語や英会話の教育や学習はもちろんのこと、

(本番の)英会話実践時に最大の障害になっているのです。


さて、前回の (注3) に戻りますが、

本番の英会話をネイティブスピーカーとしていて、もしある日本人が、
「桜の花が全くなくてショックだった。」と言ったとします。
そうしたら、それが何処の桜(の話)か言い当てる場合、
そのネイティブスピーカーは、相手の日本人に最も身近な所から考え、
先ずは
"In the garden of your house?" [あなたの家の庭のですか?]
とか、それと同じ意味の、
"At home?"[お宅のですか?]
などと尋ねてくる可能性が大きいのです。

「英語表現法」入門(6)

入門レベル中心・英語での表現法(6)


前回の続きです。

外国人:What shocked you?  [何があなたにショックを与えたのですか?]

日本人:No blossom.  [全く花が無かったことです。]

外国人:Ah, you mean, no blossoms.
[ああ、(あなたのおっしゃりたいのは、) 全く花が無かったことですか。]
(注1)

日本人:Yes.   [そうです。]

外国人: What blossoms?   [何の花ですか。]

日本人: Cherry.  [桜です。] (注2)

外国人:Ah, cherry blossoms.   [ああ、桜の花ですか?]

  (Cherry blossoms) At home?  
[お宅の(桜の花のこと)ですか?] (注3)

日本人: No.  [いいえ。]

外国人: Where?  [何処の?]

日本人: Keihoku-cho.</strong>  [京北町です。] (注4)

外国人: Keiho...(what)? (注5)

日本人: Ke-i-ho-ku-cho.

外国人: Ke-i-ho-ku-cho? [けいほくちょう?]

日本人: Yes. [そうです。]

この英会話例の本文は、次々回に続きます。

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以下は今回の (注) の解説です。
ここでは、私が、本物の英語や英会話学習上重要だと思うことを
きちんと解説して行きたいと思います。

(注1) このように、相手の発言が、皆さんの言ったこととほとんど同じ内容の場合、
それは、皆さんの発言を文法的に訂正したものか、
あるいは、相手の外国人にとって自然な表現です。
この場合、no blossom ⇒ no blossoms という文法的な訂正です。 
blossom は、木や潅木に成る花で数えられ、通常たくさんなっているから
-s を付けて複数形にします。

(注2) この場合、"What blossoms?"[何の花(ですか)?] と尋ねられて、
その what のところを cherry と答えたのだから、この cherry は 「桜の」 という意味になり、
「桜材」 や 「さくらんぼ」 と取られることはありません。
もっとも、「桜材の」 とか 「さくらんぼの」 と取られても、
その花は結局 「桜の花」 になるのですがね。
ところで、cherry という英単語を忘れていても、
"Please guess." [ (どうか) 言い当ててください。]
という 「(本物の英会話用) 最重要対処の表現10」の1つを言いましょう。
そうすれば、季節柄きっと "Cherry blossoms?" と言い当ててくれますから。

(注3) 会話をしている相手の人から「桜の花が全く無くて、ショックだった。」 と聞けば、
誰だって次に知りたいのは、「何処の桜の花」 のこと[話]かということでしょう。
この時相手は、多分、
"Cherry blossoms where?" [何処の桜の花のことですか?]
と聞いてくるか、あるいは、
"Cherry blossoms at home?" [お宅の桜の花のことですか?]
と聞いてくるかのいずれかでしょう。

この後者の発想は、私が発見明記した、
「英語国民は、一般的に言って、問題と成っているもの自体から発想を始め、
それにより身近なものから、次第により疎遠なものへと (順に) 発想して行く。」
という原則に従ったものです。
このことは、私達日本人が英語や英会話を学習する時に、
そして、特に私達日本人が本番の英会話する時に
決定的に重要なことですから、次回に少し詳しく解説したいと思います。

(注4) "Where?" [どこの?]と尋ねられたら、初級レベル以上の方々は
訳があって、"Keihoku-cho." [京北町] ではなく、文法的に正しく
"In Keihoku-cho" [京北町の] と答えられるようにしておきましょう。
その訳については、いずれ詳しくお話します。

(注5) 本物の英会話では、
相手が、皆さんにとって新しい言葉や知らない言葉を言った時は、
この外国人のように、必ずそれを怪訝な顔で真似て、はっきり言う努力をしましょう。
そうすることによって、皆さんがその言葉をご存じないということが相手にわかり、
相手はその言葉の意味を説明してくれたり、たとえそれが理解できなくても、
そのことを配慮して話してくれたりしますから。
また、そうして行くことによって、本物の英会話の中で、
相手に協力してもらいながら、知らない英語の語句を体得できるようになるのです。


それでは又。

「英語表現法」入門(5)

入門レベル中心・英語での表現法(5)


もし、(本物の英会話)会話が、

外国人:Anything new? [何か新しい(=変わった)こと、ありますか?」]

日本人:Yes. [はい。]

外国人:What's new? [何が新しいのですか?]

日本人: (手で自分の胸を指し示して)Shock. [ショックです。]

外国人:Oh, you were shocked. [ああ、あなたはショックだったのですね。]

日本人:Yes. [そうです。]

と進んできたら、

どの国の人でもそのショックの原因が知りたくなり、

それを尋ねてくるでしょう。

その言葉での表現法 (=文型) が、人によって、時によって、
文化や国民性によって多少違っているかも知れませんが。

例えば、

「なぜ、あなたはショックだったのですか? [Why were you shocked?]
(日本人の好む型)」
「何に、あなたはショックだったのですか? [At what were you shoched?]」
「何があなたにショックを与えたのですか? [What shocked you?
(英語ではこの尋ね方が一番多いと思います。)/ What gave you the shock?]」
「何があなたをショックにしたのですか? [What made you shocked?]」
「何がそのショックを引き起こしたのですか? [What caused the shock?]」
「そのショック原因は何だったのですか? [What was the cause of the shock?]」
のように。

ところで、
初級レベル以上の人達は
これらの文型の違いがはっきりと分かっていなければなりません。
その文型によって (短い) 答え方が違ってきますから。

しかし、

入門レベルの方々は、

簡単な英語の語句だけで表現するのですから、

そんなことはお構い無しで良いのです。

「入門レベル (=日本の中学1年生レベル+α) の本物の英文法」
を学習し終え、初級レベルに成るまでは。

できるだけ簡単に
「桜の花が全く咲いていなかったこと」
を相手に伝えれば良いだけです。

そのためには、"No blossom(s)." あるいは、"No flower(s)."

と言うのが一番良いでしょう。
共に 「花が全く無い。」 という意味です。

文法的には語尾の "-s" が要るのですが、
英文を作らないで英語の簡単な語句だけで伝えようとする
入門レベルの方々には、

相手の外国人もその文法を大目に見てくれ、

きっと、話の流れからきちんと分かってくれます。

あるいは、その意味をきちんと確認してくれます。

ところで、もちろん、
"No cherry blossom(s)." あるいは、"No cherry flower(s)."
(共に 「桜の花が全く無い」 という意味。)と言ったほうが良いのですが、
"cherry" は、後で必要になった時に言っても良いのです。

この時、「川藻」は「藻」であり、「川」で無いのと同じように、
"cherry blossoms" は "blossoms" ですが、"cherry" ではありません。
ですから、
"No cherry." と 言ってはいけません。
そんなことを言うと、
「桜材、あるいはさくらんぼ(の果肉)が全く無い。」 と言う意味になってしまって、
その会話は上手く行かなくなるでしょうから。


(以下次回です。)

「英語表現法」入門(4)

入門レベル中心・英語での表現法(4)


(これまでの4回分を加筆訂正をしました。そちらからご覧いただければ幸いです。)


さて、問題の中心は

「去年の4月6日頃に、
京都市街からかなり北の方に遠い、
京北町というところに花見に行った。
そこの桜が素晴らしかった。
そこで、3人の友達を誘って、
今年も同じ4月6日の日曜日に、
そこへ(花見に)車で行った。
が、時期尚早で、
桜の花は全く咲いていなかった。
とてもショックだった。」

という内容の、入門ベルの皆さんの
『本物の英会話の中での表現法』でしたね。

そして、その方法は、日本語とは逆の英語国民の発想順にやり、

最初に言う英語の語句は、

"Shock.[ショック。]"

でしたね。

(この場合、"Shock." の代わりに、"Very sad. [とても悲しい]" や、
あるいは、"Very sorry. [とても残念(な)]" だけを言っても
良いのでしたね。)

この時、
握手する時の形の手を自分の胸にそっと当てながら
そう言うのです。

そうしたら、第1回目の表現は終わりです。

どうです、簡単でしょう。
入門レベルの方でもできるでしょう。
後は余計なことを言わずに、悠然と相手の発言を待つのです。


そうすると、そのジェスチャーが英文法の代わりをし、
言いたいことがだいたい相手に通じ、
相手はきっと、

"Oh, you were shocked." とか、
"Were you shocked?" とか言って

皆さんの言いたいことを確認してきます。


そうしたら、この状況や皆さんの言ったことや、
相手の "you" や "shoch(ed)" らしき発音から、
多分皆さんの言いたいことが正しく伝わっていますから、

"Yes." とはっきりおっしゃればいいのです。


(もし、上の相手の発言が理解できなくて、とても不安だったら、
理解できない時の対処の表現
"(Sorry,) I don't understand." [(すみません、)理解できません。]

を言えば、理解できるようにきっと協力してくれます。)


ところで、"Yes." と言って悠然と相手の発言を待てば、
次に相手はどのようなことを言ってくると思いますか?

これを、日本語ででいいから、次回までに考えておいてくださいね。

本物の英会話では、この

「『こう言えば、相手はどう言ってくるだろうか』という頭」が、

非常に重要なのです。

「過去に覚えた英語の語句や文や対話例を

思い出して言おうとする頭」は、

非常に良くないのです。

(そんなものを思い出そうとしたら頭が他所へ行ってしまうし、
きちんと思い出すのは難しいし、たとえ思い出せても、
それは当座の英会話の話の流れにはピタッと合いませんから。)


それでは又。

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