2012年4月

英語受験五輪の書65

「逆転合格 『英語受験五輪の書』 真剣勝負」 :

思伝達衛門


*クイズ解説: 河内乙三*



[第一輪] 地の巻: 英語の大基礎 [基礎の基礎] 論




三、即読即解演習問題とその解説


14.難関大学入試英文: 頭からの読み下し演習 (12)



今回問題にする英文はもちろん前回の続きで、以下の
通りである。

By so doing, / children grow up with a greater appre-
ciation / for the wisdom behind the communal under-
standing / and learn humility enough / to doubt their
own ability / to judge the reasons behind such beliefs.


「頭からの読み下し法メモ」 の続き


By so doing, :
直訳: そう-すること-によって、
⇒ 前置き ⇒ 『そうする (= 主義に基づいた方法で教える) ことに
よって、何がどうなるの?』


children grow up with a greater appreciation :
直訳: 子供達 (は) -より大きな-評価-を持って-成長す
る。
(⇒ 意訳: 子供達は価値がより良く分かって成長する。)

grow up: 「(大人に) 成長する」 // great-er (⇒ more great):
「より大きな」⇒ 『何よりも?』 ⇒ 「そうしない (= 主義に基づいた
方法で教えない) 場合よりも。」 // appreciation: 「評価」 ⇒ 『誰の
(⇒ 子供達の) 何に対する?』 という強い意識を持つこと。


for the wisdom behind the communal understanding :
直訳: 共通の-理解-の後ろの-知恵-に対する
(⇒ 前項からの意訳: 子供達は、共通の理解の背後に
ある知恵の価値がより良く分かって成長する。
)

(an) appreciation of / for ー : 「の / に対する評価、感謝」

and learn humility enough / to doubt their own
ability :
直訳: そして、-自分達-自身の-能力 (を) -疑う-のに
-充分な-謙虚さ (を) -身に付ける。
(⇒ 意訳: そして、自分自身の能力を謙虚な気持ちで
疑うことができるようになる。
)

and [対等接続詞]: grow up ~ understanding と learn ~
beliefs を対等に接続していて、共に children が主語 //
humility: 「謙遜、卑下」 (⇔ arrogance 「横柄 (さ)、傲慢 (さ)」) //
enough: 「充分な、充分に」 ⇒ 『何に [for what] ? / 何をするの
に [to do what]?』 という強い意識を持つこと。 //
doubt: 「疑う、(ない) と思う」 (⇔ suspect: 「疑う、(ある、する) と
思う」) //
their own: 「彼ら自身の、自分達自身の」//
ability: 「能力」⇒ 『どんな? / 何をする (ための) ?』


to judge the reasons behind such beliefs. :
直訳: そのような-信念-の後ろの-理由 (を) -判断す
る-ための
(⇒ 前項からの意訳: そして、そのような信念の背後に
ある道理を判断する自分自身の能力を、謙虚な気持ち
で疑うことができるようになるのである。
)




ーーーーーー 解説指導 ーーーーーー 河内乙三


***** 難関突破発展クイズ (1) *****


1.「なぜ 『大過去形』 は "had 原形動詞-en" となるのか、これを論
理的 (又は数学的) にきちんと証明せよ。」



準備 (2) 原形前時 (制) 形

前回の英文を含む次の3つの英文、よう見てな。

Aiko cleans [現在形] the room twice or three times a week.
[愛子は週に2,3度その部屋を掃除する (=している)。]
She cleaned [過去形] the room last night.
[彼女は昨夜その部屋掃除した。]
Last Saturday morning, she said [過去形] that she had cleaned [大過去形]
the room the night before."
[先週の土曜の朝、彼女はその前の晩にその部屋を掃除したと言った。]

この時、「過去形」 (例:cleaned) は、「現在形」 (例:cleans) よりも (時制が1つ)
前の形とし、
「大過去形」 (例:had cleaned) は、「過去形」 (例:cleaned) よりも (時制が1つ)
前の形とするねん。
そないしたらな、「大過去形」 (例:had cleaned) は、「現在形」 (例:cleans) の
どんな形やろ?
そう、「(時制が) 前の前の形」 又は 「(時制が) 2つ前の形」 やわなあ。
分かるやろ。 このことかなり重要やねん。

次に、めっちゃ重要なことに入るで。
次の2つの英文観て。

Yumi must be in Los Angeles now.
[裕美は、ロスアンゼルスにいるに違いありません。]

She must have been in San Francisco yesterday.
[彼女は昨日、サンフランシスコにいたに違いありません。]

前者の英文の be は、前に助動詞 must が付いているし、形からしても 「原形」
やわなあ。
後者の英文の "have been" は何形やろ??

「現在完了形」 とちゃう [違う] で。
まえに 「現在完了形」 の 「完了」 という言葉がいかん言うたさかい [いけないっ
て言ったから]、「現在結果形」 かと思うかも知れへんな。 けど、過去をはっきり
と表す yesterday が付いてるやろ。
ほな、過去形かな??

これには、その前に (現在形の) 助動詞 must が付いてるやろ。
助動詞は原形動詞にしか付けへんから、have はどうしても原形や。
せやから、この種の "have 原形動詞-en" ちゅう形を呼ぶのに 「過去」 や 「現
在」 ちゅう言葉は使われへんはなあ。
どない呼んだらええんやろ?

達衛門先生は 「原形前時 (制) 形」 (又は、「前時原形」) って呼んで、
"have -en" を 「た」 と和訳しなさいって。

そうしたらどうなるかっちゅう [と言う] とな、
"must have be-en" の厳密な和直訳は 「いる-た-に違いない (と現在事実推
量できる)」 となり、その通常の和訳は 「いたに違いない」 となって、『全て納得!』
ってなるやろ。

ところで、この 「原形前時 (制) 形」 "have 原形動詞-en" は英語学習
すごい威力を持ってるねん。
原形動詞を要求する助動詞や、原形動詞のつなぎ to, -ing と共に用いられた場
合だけでなく、話法 (⇒ 伝達法) や 特に、大学受験の英語で最もよく出るとされ
仮定法 (⇒ 反実仮想法) で。

ただし、have が原形動詞の "have 原形動詞-en" には、「原形前時 (制) 形」 と
「原形結果形」 の2つがある
ことに注意しといてや。

Sorry to have kept you waiting. [直訳: あなた (を) -待っている状態に-保っ
た状態 (を) 結果として- (今まで) 持ってい-て-すまなく思っている。 / 意訳: お
待たせしてすみませんでした。] の have kept 「原形結果形」 やで。

やっと準備が出来た。 次回はいよいよ問題の、
「なぜ 『大過去形』 は "had 原形動詞-en" となるのか」 の証明や
で。

ほな、又な。



 

英語受験五輪の書64

「逆転合格 『英語受験五輪の書』 真剣勝負」 :

思伝達衛門




ーーーーーー 解説指導 ーーーーーー 河内乙三


***** 難関突破発展クイズ (1) *****


1.「なぜ 『大過去形』 は "had 原形動詞-en" となるのか、これを論理的 (又
は数学的) にきちんと証明せよ。」



準備 (1) 大過去形 [前過去形]

この問題の意味やその解答がよう分からんかったら、現代英語の文法がよう
分かってへん (= ない) 言われてもしゃあないで。
せやけど、よう分かれへんどころか、さっぱり分かれへんかっても無理ないわ。
現代英語の文法ラテン文法の煙幕
や現行の学習英文法の濃霧
が掛かっとるさかいなあ。

この問題の解答に早よ入りたいとこやけど、『大過去 (形)』 って何んやよう分
かれへん人、多いやろ。
せやから先にこれについて解説しとかなあかんな。

「大過去形」 ちゅうのはな、"had 原形動詞-en" ちゅう形をしてて、
「過去のある特定の時から見た過去の動作や状態を表す形」 のことや。
それはな、「過去のある特定の時を基準として、それよりも前の出来事を表す形」
とも言えて、「前過去形」 とも呼ばれてたんや。 以前はな。
それがな、現行の学習英文法はな、「大過去形」 を 「過去完了形」 と呼んでる
や。 これは大問題やで。
これは、「大過去形」 を 「過去完了形」 と呼び、「大過去形」 という文法用語を
廃止した結果や。
それは 「過去形」 [was や washed や got] を 「現在完了形」 と呼び、「過去
形」 という文法用語を廃止したのと同様な誤りや
で。
そんなことしたら、文法がめちゃくちゃになるやん、なあー。

さて、それはそうと、次の英文観て。

I cleaned [過去形] the room last night.
[私、昨日の晩、その部屋掃除したわよ。]

Last Saturday morning, Aiko said [過去形], "I cleaned [過去形] the room
last night."
[先週の土曜の朝、愛子は 「昨日の晩、私、その部屋掃除したわよ。」 って言って
いたよ。]

Last Saturday morning, Aiko said [過去形] that she had cleaned [大過去形]
the room the night before."
[先週の土曜の朝、愛子はその前の晩に自分がその部屋を掃除したと言っていた
(よ)。]

この最後の文で、(主文が表現している、) 愛子がそう言うてたのは、last Saturday
morning [先週の土曜の朝] のことで過去のことやろ。
ほんで、(従属接続詞 that によるそれへの従属文が表している、) 愛子が掃除した
んは、the night before [その前の晩] のことで、これは、「愛子がそう言った過去
(の特定の時) よりも前のこと」 やって分かるはなあ。
こんな 「過去 (の特定の時) よりも前の動作や状態」 を表す場合、原則として 「過
去の (その又) 過去」 を表す 「大過去形」 又は、「前過去形」 と呼ばれる、"had
原形動詞-en" 形を使わなあかんねん。


ちなみにな、the night before はこの場合、 the night before last Saturday
morning 「先週土曜日の朝-よりも-前の夜」 ちゅう意味で、これからも、愛子の掃
除は 「過去の過去」 つまり、「大過去」 あるいは 「前過去」 の出来事や、ちゅうこ
と分かるやろ。

今回はここまでや。 けど、次回は、現代英文法にかかる煙幕や濃霧のかなりの部
分がきっと晴れる、達衛門先生の 「原形前時制形」 という形について解説すること
になるねん。


ほな、又。



 

英語受験五輪の書63

「逆転合格 『英語受験五輪の書』 真剣勝負」 :

思伝達衛門


*クイズ解説: 河内乙三*



[第一輪] 地の巻: 英語の大基礎 [基礎の基礎] 論




三、即読即解演習問題とその解説


13.難関大学入試英文: 頭からの読み下し演習 (11)




再び、2007年度京大入試英語、部分和訳問題に戻る。
今回からその第3段落に入り、先ずはその第1文である。


Tradition, customs and manners must all be taught /
in the same principled way, // not just to reinforce
the notion of the need / for close cooperation, //
but also because / these beliefs are an essential
part of communal understanding // and so must be
adopted by all citizens.


「頭からの読み下し法メモ」 の続き



Tradition, customs and manners must all be taught:
直訳: 伝統、-習慣-そして-風俗 (は) -全て-教えら-
れ-ねばならない。
(⇒ 意訳: 伝統や風俗習慣は皆、教えねばならない。)

must [助動詞] : 「ねばならない、に違いない」 //
be taught ⇒ be teach-en [受動形] : 「教えら-れ (て) -(い) る」 //
must be taught: 「教えられねばならない」 又は、「教えられているに違いない」
⇒ 文脈より前者 ⇒ 『(何が) 誰に誰によって』 ⇒ (発想を変えて ⇒ 「教えねば
ならない」 ⇒ 『(誰が) 誰に何を 』 ⇒) これらの答えはもう文脈から分かってい
るだろう。 それゆえ、『どのように?』 という強い意識を持つこと。



ここで重要なことを1つ確認しておかねばならない。
それは、英語の発想順、つまり、「英文の語順」 (あるい
は 「英文の語句節順」) についてである。
これについては、すでに第2章の第7節 「地の巻 18」 で
扱ったので、ここでは少し形を変えて述べよう。

つまり、英語のネイティブスピーカー達は英語の平叙文
を作る時、大体次の疑問詞の答えの順に発想して行く
ということである。 すなわち、

Who does what how where when
why?

[誰がするのか?、何を、どのように (して)、どこで、い
つ、なぜ?]

の順であるということ。


もちろん、中心の動詞 [主動詞] does のところを例えば
are [ある (II)] にするのか、run [走る (I)] にするのか、
throw [投げる (III)] にするのか、give [与える (IV)]
にするのか、あるいは name [名付ける (V)] にするのか
によって、その文の骨格部も副え部 [副詞的修飾部] も
その順序が多少変わってくる。
どう変わって来るかは言うまでもなく、先ず、今言ったこ
とにより重要な、あるいはより密接な関係にあるものが
その直後に来る
方向にである。 そして次に、より理解し
やすく、誤解を避ける
方向にである。

以上の解説から、英文において「誰が誰に何を教える
(IV)」 のか、あるいは 「何が誰に、誰によって教えられ
る (III)」 のかが分かったら、次に来る情報は 「どのよ
うに (して)」 であり、さらにその後は 「どこで、いつ、な
ぜ」 の順であることが分かるだろう。 もちろん、その話
で不要なものは省略されるが。



in the same principled way,:
直訳: 同じ、-主義を持った-方法-で
(⇒ 意訳: 同様な、主義に基づいたやりかたで。)

⇒ (場所は 「社会」 と呼べるところ、時は 「過去から未来にわたって」 と分
かっているから、) 次は、『なぜ』 に対する答え、つまり、目的、原因、理由等が
来ることを予期すること。
ちなみに、原文の the same は way に掛かっている。 が、赤本の和訳 「同じ
主義に基づいたやりかたで」 の 「同じ」 は 「主義」 に掛かっているように読ま
れ、意味が異なるから、誤訳であろう。


not just to reinforce the notion of the need :
直訳: 必要性-という-観念 (を) -強化する-ために-だ
けで-なく、
(⇒ 意訳: それは、必要であると、より強く思わせるた
めだけでなく、
)

not just A = not only A: A だけでなく ⇒ 「but also B: B も又」 が次に
来ることを予測。 // 「必要性」 ⇒ 『何の』 という強い意識を持ち、この答えの
方が前者より局所的だから、先に来ることを予測。


for close cooperation, :
直訳: 緊密な-協力-の
(⇒ 前項からの意訳: それは、積極的に協力すること
が必要であると、より強く納得させるためだけではな
)

「協力」 ⇒ 『何のための?』 ⇒ 「伝統や風俗習慣を守るための」

but also because :
直訳: そうでなく- (次の原因又は理由) から (で) -
も又、

because: 「(なぜなら) ~ から、ので」 ⇒ (直接の原因又は理由を表す平叙)
文のつなぎ [従属接続詞] ⇒ 次に直接の原因又は理由を表す (平叙) 文が来
ることを予測 ⇒ 『どんな原因、理由?』 という強い意識を持つこと。


these beliefs are an essential part of communal
understanding :
直訳: これらの-信念 (は) -共同社会の-理解-の-不
可欠の-部分 (で) -ある

communal: 「共同社会の、共有の」

and so must be adopted by all citizens. :
直訳: そして-それゆえ、-全ての-市民-によって-採
用さ-れ-なければならない。
(⇒ 前項からの意訳: このような信念は共同社会の人
々が共に理解していることの不可欠な部分であり、そ
れゆえ、市民なら誰でもこれを身に付けなければなら
ないからでもある。
)




 

英語受験五輪の書62

「逆転合格 『英語受験五輪の書』 真剣勝負」 :

思伝達衛門


*クイズ解説: 河内乙三*



[第一輪] 地の巻: 英語の大基礎 [基礎の基礎] 論




三、即読即解演習問題とその解説


12.難関大学入試英文: 即読即解法

『秘伝イメージ逆流れ [さかながれ]』



さて、前回の話の続きだが、

英語や翻訳のプロと呼ばれる先生方の中には、もちろん、不適切な和訳や誤
った和訳などほとんどなさらない方々もおられる。
しかし、そうでない方々も多い。

後者に属する先生方は、問題の英文を読む時、その
意味内容が頭の中に現実的なイメージとして最初か
ら最後まで矛盾なく明確に流れるように成るまでは読
んでおられないよう


である。

そうして、そうならないうちに和訳に取り掛かり、それを終え、そのままになさっ
ているのではなかろうか、と疑たがいたくなる。

そして、
そのような先生方に教わっている生徒さん達は、それ
以下の能力しか身に付かない

だろう。


「英文を読む」 ということは、その語句の日本語らし
い和訳の知識と英文法でもって、その英文を直接日本
語らしく和訳してから理解すること (1) ではない。


(1) 英文 ⇒ その語句の日本語らしい和訳の知識と英
文法で (直接) 日本語らしく和訳 ⇒ 理解
(×)

ましてや、問題文に似た英文の暗記した日本語らしい
和訳文を思い出し、必要と思われる部分を入れ替えた
り、修正したりして理解すること (2) でも全くない。


(2) 問題文に似た英文の日本語らしい和訳文を思い
出し ⇒ 部分的入れ替えと修正 ⇒ 理解
(××)

それゆえ、英文の読み方で以上のような学習法を取っ
ている人達は、即それを止めた方が良い。

英文を読むということは、直接その意味内容が、私達
の頭の中で現実的なイメージとなって、矛盾なく明確に
流れるようにすること (3) である。


(3) 英文 (の読み) ⇒ 即 (正しい) イメージの流れ
(○○)

そして、和訳とは、そのイメージの流れを日本語で表
現すること (4) である。


(4) 英文 (の読み) ⇒ (正しい) イメージの流れ
⇒ 和文 (での表現) (= 和訳)
(○)

しかし、私達日本人が一気に (3) ができたら誰も苦労
などしないだろう。 一気にできないからどうするか?
これが最も重要な問題である。

私達日本人が (3) に行く時は、英文法を使っての (、
できるだけ英語発想順の) 和直訳 [= 日本語での直
訳] を補助とし、 日常的経験や常識や合理的判断を
主として用いてそうするの (5) である。


(5) 英文 (の読み) ⇒ 英文法を使っての (できるだけ
英語発想順の) 和直訳の補助 X 日常的経験や常識
や合理的判断
⇒ (正しい) イメージの流れ
(○)

そして、和訳とは上の (4) から、もはや言うまでもな
く、この (正しい) イメージの流れの日本語での表現
である。

そして、本、速読速解演習問題の 「頭からの読み下
し法メモ」 はこの (5) のためのものなのである。 (意
訳も付けておいたが。)

しかしこの時、その英文法は本物で、その直訳は厳
密なものでなければならない。
なぜなら、その直訳が厳密な時にのみ、その英文自
体を扱っているのとほとんど同じことになるのだから。


(1) や (2) のように、日本語らしい意訳を頼りに英文
を理解しようとする努力は、日本語らしい言い回しの
断片的で不完全な学習とは成っても、英文自体の学
習にはほとんど全くならず、英文自体の成り立ちや意
味は、結局、良く分からないままとなるだろう。



ちなみに、現在用いられている学習英文法は本物ではない。 なぜなら、それは
(古代) ラテン語の文法を無理やりに (近・) 現代英語に当てはめたもの
だから。
(⇒ このことは、本第三章、第1~3節の1995年度東大入試英語要旨要約問
題の内容からも、明らかであろう。)

同学習英文法 (の文法規則) が持っている現代英語に対する説明力は、多分
30%以下
で、これによると、その説明力を超えた大部分 (多分70%以上) は
わけが分からないので、理屈抜きのまる覚えや暗記をすることになってしまう。

この、わけの分からないまる覚えや暗記のために、どれほど多くの人々や受験
生が英語学習において不必要な苦労をしたり、挫折をしたり、英語が嫌いになっ
たりしているか、計り知れない。


主としてまる覚えや暗記で現代英語を学習して、ネイティブスピーカーに近い英
語力を身に付けようとしたら、わけが良く分からないので、勢い量に頼って「感」
を養うことが主となってしまう。
そうしたら、本物の現代英文法と厳密な和訳を
用いた場合よりもおよそ10 倍か、それ以上の金銭や時間や労力を使った上で
の、少なからぬ不安を残す英語力となってしまうにちがいない。


僭越ながら、私は多年の英語研究の結果、説明力が100% に近い現代英語の
文法を近年完成
に至った。 これによって、英語の4技能を学習すれば、理解と
慣れは必要だが、わけがよく分かり、まる覚えや暗記などほとんどなしに、短期
間でネイティブスピーカーに近い英語力を身に付けることができる
と確信してい
る。

ところで、この英文法の概要については既に述べた。また、その詳しいことにつ
いては、本ブログに掲載している私の 「難関突破 (英文法) クイズ」 を通して、
河内乙三君が解説してくれているので、そちらのほうを見てもらいたい。


次に、(5) の真ん中の 「英文法を用いての和直訳 +
日常的経験や常識や合理的判断」 にかかる時間を、
同じ英文を何回も音読、黙読することによって限りな
く 0 (ゼロ) に近く持って行くの (6) である。


(6) 英文 (の読み) ⇒ 英文法を用いての和直訳 + 日
常的経験や常識や合理的判断
⇒ 繰り返し読みによ
る 0 (ゼロ) 時間へ
⇒ (正しい) イメージの流れ
(○○)

こうすることによって、その英文を読み始めると即、頭
にその内容が正しいイメージと成って流れるようにな
る。

重要なことは、そう成ってからこの同じ英文の即 「イメ
ージ流れ読み」 に十二分に慣れておくことである。 何
十回、いや百回を目指してこの 「イメージ流れ読み」
を繰り返しておくこと。

そうすれば、全く始めて読む難解な英文でも、集中して
1~3回、早読みするだけで、その内容が正しいイメー
ジと成って頭の中を流れていくようになるから。


(7) 初めての英文 ⇒ 1~3回の早読み ⇒ (正しい) イ
メージの流れ (○○)

以上が、私が 『秘伝イメージ逆流れ (さかながれ)』
名付けた英文即読法である。 (⇒ 逆流れ: 和文の場
合とは逆のイメージの流れであることをあらわす。)


が、しかし、こうして世に公開したからには、近いうちに
それは 「秘伝」 ではなくなるだろうけれど。 いや、本ブ
ログにアクセスしてもらう努力をしないでこのまま続けて
いれば、当分は 「秘伝」 のままであるかもしれない。




ーーー

「英作文」 とは、「和文英訳」 とは?

「英文読解」 (と「英文和訳」):

最悪の学習法: 英文 ⇒ 即、まる覚えした日本語らし
い和訳 [意訳]

達成目標: 英文 ⇒ 即、正しいイメージ (⇒ 必要な時、
日本語らしく和訳 [意訳])

最良の学習法: 英文 ((⇒ 英文法で英語らしい和訳
[直訳])) ⇒ 正しいイメージ (⇒ 必要な時、日本語らし
く和訳 [意訳])

以上の逆が 「英作文」 (と 「和文英訳」) である。
すなわち、

最悪の学習法: 和文 ⇒ 即、まる覚えした英語らしい
英文

達成目標: (和文 ⇒) 正しいイメージ ⇒ 即、英語らし
い英文作成

最良の学習法: (和文 ⇒) 正しいイメージ ((⇒ 英文
法で英語らしく作文)) ⇒ 英語らしい英文 (= 和文か
らは 「意訳」)


「正しいイメージ (⇒ 現実的で矛盾しないイメージ)
の流れ」 これを通っていない英文和訳は何年、いや
何十年英語を学習した人のものでも、多数の不適切
な和訳や誤訳を免れないだろう。



ーーーーー

英語受験五輪の書61

「逆転合格 『英語受験五輪の書』 真剣勝負」 :

思伝達衛門


*クイズ解説: 河内乙三*



[第一輪] 地の巻: 英語の大基礎 [基礎の基礎] 論




三、即読即解演習問題とその解説


11.難関大学入試英文: 頭からの読み下し演習 (10)



さて、前回までの第2段落の和訳例は次の通りである。

ーーー

道徳が教えられて定着する頃には、理性や論理を用
いることができるので、子供達に対する道徳教育は、
これに関心のある親の側が善悪の区別をはっきりと示
して行わねばならない。
そのような、断固としていながらも分かりやすい指導
をしないとしたら、人の親としての責任も、社会人と
しての責任も捨て去ることになるだろう。
子供達が自主的にものごとの判断ができるように成っ
た後でさえ、子供達の道徳観の発達と社会の福利に
強い関心を持って教育を続けねばならない。
それは何も、あらゆる状況で権威に全面的に協力する
ことが望ましいということではない。
そうではなくて、その地域社会の福利が危機にさらさ
れているようなある状況では、権威を完全に受け入れ
ることが得策であるということである。
(以下下線部2) 例えば、砂漠地域のような場所にお
いて、中央政府が用いているある原則について考えて
みよう。
そこでは、たとえ天然の水源があるまさにその土地を
所有していたとしても、その個人がその水源を独占す
ることは許されないのである。
このような意味で、全面的な協力があれば、乏しい水
資源をめぐって起るに違いない争いも、避けることが
出来るのである。
(下線部2終わり)



ーーー


赤本の不適切と思われる和訳と誤訳



本問題の、赤本の (以上第2段落の終わりまでの) 和訳で、第1段落に不適切
と思われる和訳が3ヶ所、第2段落に誤訳と思われる和訳が2ヶ所あるようで
ある。

これらの内、誤訳と思われる後の2ヶ所については、少しコメントしておかねば
ならないだろう。 特に後者は、問題の下線部2内のものだから。

先ず、その1つ目は、第2段落の第1文中にある。
同文は次のように和訳されている。

「道徳観が教え込まれて定着する時には、理性や論理を用いることができるの
で、子供への道徳教育においては、気遣う親の側が善悪をわかりやすく示して
行わねばならない。」
と。

先ず、最初の 「道徳観」 は 「道徳」 とすべきであろう。
なぜなら、「道徳観」 とは 「(ものごとの) 道徳的見方や考え方」 のことで、
これを身に付けることと、ある社会の道徳 (自体) を身に付けることとは別問
題であるから。
つまり、ある道徳観を身に付けた人はその道徳観や道徳を解説しても、その道
徳自体を実践して行くとは限らないからである。

次に 「道徳 (それが、道徳観であれ、) が教え込まれて定着する時には、」 も
う、理性や論理を用いる必要などなく、教え込んで定着させれば良いだけであ
ろう。 それゆえ、原文は 「子供達に (理性や論理を用いて) 道徳が教えられて
[= たら]、それが身に付くころになると [= 時期には / 年齢では]」 という
意味に解釈しないと話の筋が通らないと思うが、如何かな。

ちなみに、本英文の第1段落の真ん中あたりから第2段落の真ん中あたりまで
は、親の子に対する、居住社会の道徳や価値観教育における通時的3段階につ
いて述べられていることが、明確捉えられていなければならない。

すなわち、
第1段階は、生まれて数ヶ月間の、理屈抜きで全身全霊 (全状況) 的に教え込
んで定着させる時期。
第2段階の、その後、善悪の違いをはっきりと示して、理性に訴え論理を用いて
教えていく時期。
それから、
第3段階の、子供達が (自ら理性や論理を用いて) 自主的にものごとの判断が
できるようになってからの時期、
の3段階が対比されていることを明確捉えられた上での和訳でなければならな
いだろう。


次にその2つ目は、第2段落の下線部2の最初の和訳文中にある。
その和訳文とは、

「たとえば、砂漠地域のような場所にある中央政府 (複数) が用いている原則を
考えてみよう。」
というものである。

が、これは、
in places such as desert regions をその直前の central governments にく
っ付いている [= に掛かっていく / を修飾している] ものとした和訳である。
(この時、同前置詞句は形容詞的用法と解釈。)

この場合、中央政府は砂漠地域にあることになる。

しかしこれは、in を 「(の中) の」 や 「にある」 ではなく、「(の中) で」 とか 「に
おいて」 などと和訳し、その前の used [使われている] に掛かって行くもの
とすべきであろう。 (この時、同前置詞句は副詞的用法と解釈。)


そうして、中央政府は砂漠地域以外のところにあるものとし、砂漠地域は中央政
府の統治が及ぶ前出の地域社会 [the community] にあるものとするのが、よ
り自然で現実的であるだけでなく、同文脈にもよく合う
と思うのだが、如何かな。

話は一般論的に展開しており、地域社会と中央政府が対比的に出てくる文脈で、
複数の中央政府が砂漠地域にあるとするのは、この地球上の現代の国々を考え
る限り非現実的であろう。


ところで、英語や翻訳のプロでない受験生の皆さんや、特に時間に追われている
受験中の皆さんは、不適切な和訳や誤訳を少々しても当然だが、充分時間があ
るはずの赤本の著者ともあろう方が、どうしてこのような不適切な和訳や誤訳を
なさったままなのだろう。

このことに対する私の推測は外れているかも知れないが、それは皆さんの英語
学習 (や外国語学習) にとって決定的に重要なことだと私は思うので、次回にこ
れについて少し詳しく述べたい。



それでは又。


ーーーーー

英語受験五輪の書60

「逆転合格 『英語受験五輪の書』 真剣勝負」 :

思伝達衛門



ーーーーーー 解説指導 ーーーーーー 河内乙三


***** 難関突破基礎クイズ (1) の 6.の解答と解説 (続き) *****


6.英文法用語の 「現在完了」 とはどのようなものですか?(続き)

「現在完了」 とは: 現在における結果を表す "has 原形動詞-en" という形式
のこと。


ーーーーー 達衛門先生の 「現在結果形: has ~-en」 (3)ーーーーー


4.has ~-en が 「継続の結果」 すなわち、「(過去のある時から現在 [発言時]
までの) 継続 (時間の長さ)」 を表す場合、
通常これを表す副詞単位 for ー
[ ー 間] や since ー [ ー 以来] が付いている。
ただし、この継続を表す時の
-en が付く原形動詞は状態動詞でなければならない。

1) They have lived here for ten years (now).
(lived = live [住んでいる] -en [た結果])
直訳: 彼らはここに住んでいた状態を (結果として今では) 10年間持っている。
意訳: 彼らは10年間ずっとここに住んでいます。

2) He has been there since 6 o'clock.
(been = be [いる] -en [た結果])
直訳: 彼は6時以来ずっとあそこにいた状態を (結果として今も) 持っている
意訳: 彼は6時からずっとあそこいるんですよ。
6時にそこにいた、その状態を結果として今も持っていたら、6時から今までず
っとそこにいることになるわなー。


5.動作動詞の 「継続の結果」 は、動作動詞を一旦 「状態動詞化」 してから、
結果の助動詞 "have -en" を付ければ良い。 動作動詞を状態動詞化するため
には進行の助動詞 "be -ing" を付けて、進行形 [be ~-ing] にすれば良い。


例: 動作動詞 clean の場合。
clean + (be -ing) ⇒ be clean-ing [= 状態動詞化]
be cleaning + (has -en) ⇒ has be-en clean-ing (= 現在完了進行形 [⇒
現在結果進行形]
)

例文: We have been cleaning our house for three hours now.
意訳: 私たちはもう、3時間も家の掃除をしているのよ。


6.現在結果 [完了] 形では、"has -en" を原形主動詞に付く助動詞 (句) と考
え、否定文や疑問文を作るときはその先頭の has が働き、後に not を取ったり、
「か」 [疑問化] 位置に行ったりする。


1) She hasn't finished her homework yet.
意訳: 彼女はまだ、宿題が終わっていません。 (完了の結果)

2) Have you ever eaten natto?   No, I have never.
意訳: 納豆を1度でも食べたことがありますか。 いいえ、1度もありません。
(体験の結果)

3) How long has your mother been sick?  About two months.
意訳: お母様がご病気になられてどのくらいになりますか。 2ヶ月ほどになり
ます。 (継続の結果)


せやなあ、
こんで、達衛門先生の 「現在完了 [⇒結果]」 とな、「難関突破基礎クイズ (1)」
の解説は終わりや。


次回からしばらくはな、先生の 「難関突破発展クイズ」 の、みんなにとっては難
しいかも知れへんけど、めっちゃヤバイ問題を解説するわ。

どんな問題? やって。

それはな、近年、日本の学習英文法が改悪されてしもたから、習ろた人も習ろて
へん人もあると思うけど、英文法には、「大過去形」 (又はな、「前過去形」) って
呼ばれる "had 原形動詞-en" ちゅう形があるねん。

その問題ちゅうのはな、
「なぜ 『大過去形』 は "had 原形動詞-en" となるのか、これを論理的 (または
数学的) にきちんと証明せよ。」 というもんや。

これが分かったら、ほんまにヤバイんやけど。

それから、先生、この問題の正解に100万円の賞金を出したい言うたはんねんけ
どな。(2009年の話)

達衛門先生に誰かスポンサー付けへんやろか。
先生はすごい可能性を持ったらるねんけどな。

生活に余裕出てきたら、わしがそれを出してもええんやけど。

もちろんわしがその解説に入る前に、これを1番先に本ブログのコメント欄に正解
した人1名にや。

期限は、近いうちにその解説に入らなあかんし、短いけど1週間、つまり、今年(20
09年) の11月8日の22時までや。



以上、ほな又な。


ーーーーー


 

英語受験五輪の書59

「逆転合格 『英語受験五輪の書』 真剣勝負」 :

思伝達衛門


*クイズ解説: 河内乙三*



[第一輪] 地の巻: 英語の大基礎 [基礎の基礎] 論




三、即読即解演習問題とその解説


10.難関大学入試英文: 頭からの読み下し演習 (9)



今回問題にする英文は第2下線部で、次の通りである。

(以下下線2) Take, / for example, / a principle
used by central governments / in places such
as desert regions / where individuals are not
allowed to keep for themselves / a natural spring
// even if they own the very land on which it
exists. /// One-hundred per cent cooperation in
this sense / prevents fights certain to develop
/ over the scarce water resources.

(下線2終わり)


「頭からの読み下し法メモ」 の続き


Take, / for example, / a principle : 直訳: 例-として、
(-1つの) -原則 (を) -とってみよ。 (⇒ 意訳: 例えば、
1つの原則を考えてみよう。
)

Take ~. ⇒ 原形動詞から始まっている文 ⇒ 命令文 ⇒ 「~ (を) 取れ。 /
取ってみよ。 / 取りなさい。 / 取って (みて) ください。」 // , for example, ⇒
挿入句 ⇒ 一般に挿入句は、これを含む文の頭で和訳するのがやり易い。 //
a principle [1つの原則] ⇒ 『どんな?』 ⇒


used by central governments
直訳: 中央-政府-に
よって-用いられている (⇒ 意訳: 中央政府が用いて
いる
)

used = use [使う、用いる] + -en [れた、れている] ⇒ 『誰によって?』 ⇒
by + (use の) 意図的動作主 central governments // 「用いられた」 ⇒
『どこで、いつ?』 ; 「(現在) 用いられている」 ⇒ 『どこで?』 // ⇒ 意訳する
時、英語の受動表現は能動表現にした方が日本語らしくなることが多い。


in places such as desert regions : 直訳: 砂漠-地域
-のような-そのような-場所-で (⇒ 意訳: 砂漠地域の
ような場所で
)

A such as B = such A as B : B のような A

where individuals are not allowed to keep for
themselves : 直訳: 個人 (が) -自分自身-のために-
保有する-こと (が) -許さ-れて-い-ない (ところの →
砂漠地帯) (⇒ 意訳: そこでは個人が独占することが許
され (てい) ない
)

where: 関係副詞 ⇒ 直後の文の副詞の働きと、同文を直前の名詞にくっ付け
る働きを兼ねる言葉 ⇒ 和訳なし。 あえて意訳すれば 「ところの」 // are not
allowed to keep for themselves ⇒ 受動の否定形+不定詞+前置詞句 「独
占することが許されていない」 ⇒ 『何を独占することが許されていないの?』
つまり、keep の相手 [目的] 語が欠けているので、これを次に求めること。


a natural spring: 直訳: 自然の-泉(を) (⇒ 意訳: 天
然の水源 (を)
)

「自然の-泉」 は辞書的和訳 ⇒ 日本語への意訳の上達には、話題になって
いることの状況や事実関係のイメージ力の他に、少しは日本語での読書力
(⇒ 国語力) 要。 「天然資源」 「天然ガス」 等の用語を思い出すこと。


even if they own the very land : 直訳: たとえ-仮に-
彼らが-まさにその-土地を-所有している-とし-ても
(⇒ 意訳: たとえ (彼らが) 他ならぬその土地を所有し
ていようとも
)

副詞 even [さえ、たとえ~ても] + 文のつなぎ [従属接続詞] if [もし (文) な
ら / たら、仮に (文) としたら] = 「たとえ仮に (文) としても」 ⇒ even if: 「た
とえ (文) ても」 // own: 「所有する」 ⇒ 『(誰が) 何を (どこに)』 ⇒
「individuals が the very land を (central governments がある国に)」 //
形容詞 very: 「ちょうど、まさにその、他ならぬ」


on which it exists. : 直訳: (そこに-) 水源 (が) -存在
する- (ところの) (⇒ 意訳: 水源がある)

⇒ The natural spring exists on the very land. [まさにその土地にその天
然の水源が存在する。] という文の the natural spring を it にし、the very
land を関係代名詞 which にして、on と共に wh-語の位置に持って行き、前の
[先行] 名詞 the very land にくっ付けたもの。


One-hundred per cent cooperation in this sense :
直訳: この-意味-での-100-% (の) -協力 (は) (
意訳: この意味で全面的に協力することによって
)

文頭の前置詞の付いていない名詞句 ⇒ 主 (語) 部 ⇒ 主動詞 (部) が次に
来ることを予測 // cooperation [協力] は動詞の意味を含む名詞 ⇒ 『誰の誰
に対する何においての?』 あるいは 『誰が誰を何において協力するのか?』 ⇒
意訳する場合、これを利用しての英語らしい名詞中心表現から日本語らしい動
詞中心表現へ。 ただし、この主 (語) 部全体は副詞化して、次の述部に続けて
行くことになる。


prevents fights certain to develop : 直訳: 発展する
-こと- (が) -確かな-戦い- (を) -妨ぐ (⇒ 意訳: 起る
に決まっている争いを避けることが出来るのである
)

prevents [防ぐ、妨げる] ⇒ 主動詞

over the scarce water resources. : 直訳: 乏しい-水
-資源-に関して (⇒ 意訳: 乏しい水資源をめぐって)



ーーーーー



 

英語受験五輪の書58

「逆転合格 『英語受験五輪の書』 真剣勝負」 :

思伝達衛門


*クイズ解説: 河内乙三*



[第一輪] 地の巻: 英語の大基礎 [基礎の基礎] 論




三、即読即解演習問題とその解説


9.難関大学入試英文: 頭からの読み下し演習 (8)



今回問題にする英文は次の通りである。

Even after children come to be able to reason
independently, / instruction must continue /
with a concern for their moral development /
and society's well-being. /// It is not / that
total cooperation to authority in all contexts /
is desirable; // it is that in certain situations
/ where the good of the community is at stake, /
the complete acceptance of authority / is more
than helpful.


「頭からの読み下し法メモ」 の続き

ただし今後このメモにおいて、本、第三章第2節 (地の
巻 25) で述べた 「著者との心的対話」 に関しては、も
うかなり慣れて頂けたと思うし、これを記すると煩雑に
なるので、これに関するコメントは必要と認めた時のみ
にしたい。


Even after children come to be able to reason
independently, : 直訳: 子供達 (が) -独立して-論理
的に考える-こと (が) -でき (てい) る-ように-なっ-た
後-でさえ、 (⇒ 意訳: 子供達が自主的にものごとの
判断ができるようになった後でさえ、
)

文頭の Even after ⇒ 名詞を副詞 (単位) 化する前置詞 「の後」、又は文を
副詞 (単位) 化する文のつなぎ [従属接続詞] 「(た) 後 [あと、のち]」 の前に
even 「でさえ」 が付いたもの。 本文は後者。 ⇒ / Even after [た後でさえ]
+ 文 ⇒ 前提の位置 ⇒ 次に主文の主語を予測 // come to do: ~するよう
に成る ⇒ become to do とは言わない。


instruction must continue 直訳: 教授 (は) -続か-
ねばならない。(⇒ 意訳: 教育を続けねば成らない。)

instruction [教授、指導、教育] ⇒ 主文の主語 // 主動詞は continue
[(自動詞 ⇒) 続く; (他動詞 ⇒) 続ける] ⇒ 主語が 「教育」 であることや、す
ぐ後に前置詞が来ていることから、本文では自動詞。 ただし、意訳では日本語
らしくするために、他動詞として和訳。


with a concern for their moral development直訳:
彼らの-道徳観の-発展-に対する-強い関心-を持って


and society's well-being.直訳: そして-社会の-福
利 (に対しても) (⇒ 前々項からの意訳: 子供達の道
徳観の発達と社会の福利に強い関心を持って彼らの
教育を続けねばならない。
)

and ⇒ their moral development と society's well-being を対等に接続。
共に前の with a concern for の for の相手 [目的] 部


It is not / that直訳: それは- (次のような) こと (で) -
あら-ない。 (⇒ 意訳: それは次のようなことではない。)

it [代名詞] 「それ」 ⇒ 今まで述べてきたこと (の要点) を漠然と指している //
that ⇒ 直後の (平叙) 文を名詞化する文のつなぎ [従属接続詞] 「ということ」


total cooperation to authority in all contexts is
desirable;
直訳: 全ての-状況-での-権威-への-全
体的-協力 (が) -望ましい (で) -ある (というような)。
(⇒ 意訳: あらゆる状況で権威に全面的に協力するこ
とが望ましいなどというような。
)

セミコロン [ ; ] ⇒ 対等接続詞 [and, or, but, so, for] の働きをすることが最
も多い。 本文では、前の not と呼応して but の働き。 ⇒ not A but B: Aで
はなくてB。 ⇒ / 『そういうことでないなら、どういうことか?』


it is that 直訳: それは- (次のような) こと (で) -あ
る。

that のまとめ ⇒
1. 〈指示代名詞〉 あれ、それ、前者
2. 〈指示形容詞〉 あの、その
3. 〈指示程度 (副) 詞〉 それほど
4. 〈従属接続詞〉 ということ、と、こと (⇒ 以上、直後の文を名詞化) ;
という (⇒ 直後の文を形容詞化) ;
ほど、ように、とは (⇒ 以上、直後の文を副詞化)

5. 〈関係代名詞〉 (ところの) (⇒ 直後の名詞を欠く文を形容詞化) ;
6. 〈強調構文用〉 のは (⇒ It is ___ that ~ . の that ⇒ It を先行 (名) 詞と
する 〈関係詞〉 と考えられる。)



in certain situations / where the good of
the community is at stake,
直訳: その-地域社会-
の-福利 (が) -危機-にさらされて-いる (-ところの) -あ
る-状況-においては (⇒ 意訳は直訳と大体同じ。)

これは前の従属接続詞 that によって名詞化される (平叙) 文の始まりで、そ
の 「前置き」 の位置に入っている部分である。 // where ⇒ 関係副詞: 直後
の文で副詞の働きをしながら、その文を前の名詞 [先行 (名) 詞] にくっ付ける
言葉で、通常和訳なし。 あえて和訳すれば 「ところの」。 // at stake ⇒ 成句
で、意味は 「危機にさらされて (いる)」


the complete acceptance of authority / is more
than helpful.
直訳: 権威-の-完全な-受け入れ (は)
-役に立つ-より (も) -以上 (で) -ある (ということである)
(⇒ 意訳: 権威を完全の受け容れるのが得策である (と
いうことである。)
)

これは it is that の that が名詞化している文の骨格部である。 //
the complete acceptance of authority [権威-の-完全な-受け入れ] などと
いう、英語に特徴的な名詞中心表現は、意訳する時、日本語に特徴的な 「権威
を完全に受け入れること」 などという動詞中心表現に変えること。




ーーーーーー 解説指導 ーーーーーー 河内乙三


***** 難関突破基礎クイズ (1) の 6.の解答と解説 (続き) *****


6.英文法用語の 「現在完了」 とはどのようなものですか?(続き)

「現在完了」 とは: 現在における結果を表す "has 原形動詞-en" という形式
のこと。


ーーーーー 達衛門先生の 「現在結果形: has ~-en」 (2)ーーーーー


3.has ~-en が 「体験の結果 (= 経験)」 を表す場合、通常この意味内容と関
係する副詞、before [以前] や once [一度] や ever [今までに、一度でも] や
never [一度も無い] や、その他回数を表すものが付いている。


1) We have swum across the river five times.
(swum = swim [泳ぐ] -en [た結果])
直訳: 私達は 5度その川を横切って泳いだ結果を持っている。
意訳 (と補足): 私達は5回その川を泳いで渡ったことがあるんです (、だから
そうすることがどんなことか / その川の流れがどのようか (等) 良く分かってい
ますよ)。

今までにしたことでその回数が問題になるのは 「経験」 すなわち、その結果今
持っているその感覚や知識の有無や多少や確からしさやろ。

2) She has been to France before.
(been = be [ある、いる] -en [た結果] // ただし、be to: 「に行く」、be in /
at: 「にいる」)
直訳: 彼女は以前フランスに行った結果を持っている。
意訳 (と補足): 彼女は前にフランスに 行ったことがあるんです (、ですから、フ
ランスのことは少しは分かっていますよ)。



4.has ~-en が 「継続の結果」 すなわち、「(過去のある時から現在 [発言時]
までの) 継続 (時間の長さ)」
を表す場合、通常これを表す副詞単位 for ー
[ ー 間] や since ー [ ー 以来] が付いている。
ただし、この継続を表す時の
-en が付く原形動詞は状態動詞でなければならない。

1) They have lived here for ten years (now).
(lived = live [住んでいる] -en [た結果])
直訳: 彼らはここに住んでいた状態を (結果として今では) 10年間持っている。
意訳: 彼らは10年間ずっとここに住んでいます。

2) He has been there since 6 o'clock.
(been = be [いる] -en [た結果])
直訳: 彼は6時以来ずっとあそこにいた状態を (結果として今も) 持っている
意訳: 彼は6時からずっとあそこいるんですよ。
6時にそこにいた、その状態を結果として今も持っていたら、6時から今までず
っとそこにいることになるわなー。


(次回に続く)

ーーーーー

英語受験五輪の書57

「逆転合格 『英語受験五輪の書』 真剣勝負」 :

思伝達衛門


*クイズ解説: 河内乙三*



[第一輪] 地の巻: 英語の大基礎 [基礎の基礎] 論




三、即読即解演習問題とその解説


7.難関大学入試英文: 頭からの読み下し演習 (6)



前回の 「頭からの読み下し法メモ」 の続きだが、今回も
前回のように、これを終えた箇所の英文を参考として先
に掲げておく。


The understanding depends upon its founding values, / with the early
experiences of infancy / being the most critical / for the formation
of a social sense / in a child, // which is why parental concern for
morality / or the actual values adopted / is vital.


「頭からの読み下し法メモ」 の続き

(ただし、意訳は下の 「第1段落の和訳」 の終わりの
方を参照のこと)



This means: 直訳: これ (は) -意味する 

this [これ] ⇒ 直前の下線部 // means [意味する] ⇒ 『何を?』

that the lessons taught : 教えられた-教訓 (が) -
~ こと(を)

1.that the lessons ⇒ that + 完成名詞類 = 文のつなぎ+主語 (部)
⇔ (比較) that lesson [あの教訓] ; those lessons [あれらの教訓] //
2.taught: a. 〈過去形〉 教えた、b. 〈-en 形〉 教えられた ⇒ 「教訓」 は教え
ず、教えられるものだからこの場合は -en 形で、前の lessons に付いている
形容詞用法 // 3.⇒ 「教えられた教訓」 がどうしたの?


during the first weeks or months : 最初の-数週間-
あるいは-数ヶ月-の間に

『ああ、その間に教えられた教訓なんだ』 ⇒ // けど、前3.の 『「その教え
られた教訓」 がどうしたの?』


are the most important, : 最も-重要 (で) -ある
⇒ 『ああ、そうなの。 それで? / なぜ?』

as every subsequent value : あらゆる-その後の-価
値観 (は) ~ -ので

文の根幹 [骨格] 部が終わった後の as ⇒ 「副え」 [副詞的修飾部] に位置
する文のつなぎ [従属接続詞] ⇒ 和訳 : ので、から、時に、つれて、ように、
と (→ 同じくらい)、けれど ⇒ 次の前置詞無しの名詞類、every subsequent
value は従 (節) 文の主 (語) 部⇒ 主動詞類を予測。


must be based : 基礎を置か-れる-にちがいない
⇒ 1.『何に?』 // 2. 『誰によって』

upon those already adopted : すでに-採用された-そ
れら-に

those [それら] = 価値観 // 前2.『誰によって?』 ⇒

by the maturing mind. : 成熟して行く心によって
⇒ それで?


Once the foundation of values is set, : 一旦-、価値
観-の-基礎 (が) 据えら-れる-と

once + (平叙) 文 ⇒ once は文のつなぎ [従属接続詞] : 一旦~れば [と] ⇒
文頭 ⇒ 「前置き [前提]」 の位置にある。 // ⇒ 『そうしたら、どうなるの?』


it is for life, : それは-生涯-のために-ある [存在す
る]。

⇒ 『それで?』

and the values taught : そして-教えられた-その価値
観 (は)

⇒ 『どうなるの?』

become a permanent part : 不変の-部分 (に) -なる
⇒ 『何の (不変の) 部分に?』

of the adult's understanding.
大人の-理解-の

(第1段落終わり)


ここで、以上第1段落を次に和訳 [意訳] しておこう。

ーーー

社会というものは多分、人々の共通の理解の上に成
り立っている。 社会がこの広く合意された見解を世代
を越えて維持できる唯一の方法は、人々をまとめあげ
ている最も基本的な思想と理念を、親から子へと伝え
ることによってである。
そうすることによって社会が長期にわたって存続し得
るだけでなく、繁栄することもできるのである。 この
共通の理解は人々の心に奥深く根ざし、共有されてい
るものであり、世の中がどうなっているかだけではな
く、どうあるべきかということも良く分かっているも
のである。
(下線部1) このような理解の成否はその土台となって
いる価値観次第なので、子供の社会意識の形成には
幼児期の初期体験が最も重要である。
そしてこれが、道徳、すなわち社会が持っている実際
の価値観に、親というものがどうしても関心を抱かね
ばならない理由である。
(1終わり)
このことは、生まれて最初の数週間、あるいは数ヶ月
の間に教えられた教訓が最も重要だということを意味
している。なぜなら、その後に価値観を身に付ける時
はいつも、成長して行く精神がすでに身に付いている
価値観を土台とするにちがいないからである。 そして
又、教わったその土台となる価値観は、大人の理解の
終生不変の部分と成るからである。


ーーー

今回はここまで。




ーーーーーー 解説指導 ーーーーーー 河内乙三


***** 難関突破基礎クイズ (1) の 6.の解答と解説 (続き) *****


6.英文法用語の 「現在完了」 とはどのようなものですか?(続き)

再び、
「現在完了」 とは: 現在における結果を表す "has 原形動詞-en" という形式
のこと。


達衛門先生は、上のようにこの "has 原形動詞-en" 「現在結果形」
呼ばれ、それは 「ある動作や状態の現在における結果を表す形」 と長年唱
えて来られた。 この場合、その原因となる動作や状態は言うまでもなく過去
にある
[あった] ことになるわなあ。

せやけど、この形は主として現在における結果を表す形やから、
about three minutes ago や、yesterday や、last Sunday や、ten years
ago や in 1987 等のはっきりと過去を表す表現や、はっきりと過去の時を
求める when 等をこの現在結果形に付けられへんのは言うまでもない
やろ。

この "has 原形動詞-en" 形は全て現在における結果を表すんやけど、もう
ちょっと詳しく言うとな、大きく分けて 「直接の結果」「完了の結果」
「体験 [経験] の結果」「継続の結果」 の4種類の意味内容を表す

ん。

この4種の表現の中で最も基本的で重要なのは、1.の動作の 「直接の結果」
を表す場合やで。
せやから、この "has 原形動詞-en" 形を学習する場合、今言った 1.「直接の
結果」 から
始めなあかんねん。

これをな、今まで広く用いられてきた 「現在完了」 という不適切な名前のためや
ろな、「完了」 ちゅう言葉にこだわって、上の 2.の 「完了の結果」 の、それも特
殊な場合から解説に入っている英文法書が多いのは、残念
この上ないこっちゃ。
そんな解説は真面目に読めば読むほどよけい訳が分からんようになるだけやで。

今回はここで終わるけど、次回からしばらく、今上で言うた4種類の結果を例文
を使こて解説するわな。

ほな、又。

ーーーーー



 

英語受験五輪の書56

「逆転合格 『英語受験五輪の書』 真剣勝負」 :

思伝達衛門


*クイズ解説: 河内乙三*



[第一輪] 地の巻: 英語の大基礎 [基礎の基礎] 論




三、即読即解演習問題とその解説


6.難関大学入試英文: 頭からの読み下し演習 (5)



早速、前回の 「頭からの読み下し法メモ」 の続きに
入りたいところだが、その前に、前回これを終えた箇
所の英文を参考として次に掲げておこう。


By so doing, / it is able / not only to keep itself alive / but to
thrive over time. /// This is more than mere intellectual assent
or agreement / to some vague principle or compromise. /// It is
something deeply held and shared / so that it involves / not just
a description of how the world is, / but how it should be. ///


ーーー

「頭からの読み下し法メモ」 の続き


(以下下線1)
The understanding depends : その-理解 (は)-依存し
ている。

⇒ 1.『どの理解?』 ⇒ 「上記の理解」 // 2.「依存している」 ⇒
『何に?』 ⇒


upon its founding values,: それの-基礎を作っている-
価値観-に (⇒ 前項からの意訳: このような理解の成
否は、その土台となっている価値観次第である。
)

1.『its [それの] とはどれの?』 ⇒ 「上記理解の」 // 2.『founding
values [土台と成っている価値観] とはどんな価値観?』 ⇒ 以下がその広義の
説明だと思うこと。


with the early experiences of infancy: 幼児期-の-
初期の-体験-を持って

⇒ 『幼児期の初期体験がどう関係?』 ⇒

being the most critical : 最も-重要 (で)-ある-とする
ような

「最も重要である」 ⇒ 『どんなことに?』 // with A being [doing] B ⇒
直訳: A が B である [をする] ことを持って (いて) ⇒ 「付帯状況構文 (⇒ 構
造、句)」 : ある文に付けて、同時状況を付加的に表現する句 [構造] ⇒ この
英文全体の成り立ちが良く分からない人は下の 「英文構造の複雑化と単純化と
内容語読み」 の解説をよく読み、そこの提案を実践すること。


for the formation of a social sense: 社会-意識-の-
形成-のために


in a child,: 子供-の中の
(⇒ 前々項からの意訳: それゆえ、子供の社会意識の
形成には幼児期の初期体験が最も重要となる。
)


which is why / parental concern for morality :
そしてこれ (が)- なぜなのか (で)- ある。 (なぜ) 道徳-
に対する-親の-関心 (が)

which ⇒ 関係代名詞 ⇒ 後ろの文中の代名詞の働きをしながら、その文を
前の名詞に関係付ける従属的な、つまり日本語とは逆順のつなぎ。 和訳なし。
しかし、あえて和訳するなら 「ところの」。 ⇒ ただし、直前にカンマ [,] があっ
たり、頭から読み下したり、意訳したりする場合は、and this [(そして、) それ
は] や and these [(そして、) それらは] のように和訳して良い。


or the actual values adopted / is vital.:
あるいは-採用された-実際の-価値観 (-に対する-親
の-関心) (が) -重大 (で) -ある (-のか (で)-ある)
(⇒ 前項からの意訳: そしてこれが道徳、すなわち、社
会に取り入れられている実際の価値観に親がどうして
も関心を持たねばならない理由である。
)

1.or: 「又は、あるいは」 ⇒ 対等接続詞 ⇒ 意味内容上、通常、相対立する
同種 (= 同品詞) の単語や単位の対等なつなぎ。 複雑な英文を読む時、対等
接続詞がその直前のどこからどこまでと、その直後のどこからどこまでをつな
いでいるのかは難問であることが多いので要注意。 本文の場合、morality
[名詞] と the actual values adopted [名詞句] が対等につながれ、それらは
意味内容上、同様なもので相対立していないので、言い換えと取り、このよう
な or は 「すなわち」 とか、「つまり」 などと意訳すること。//
2.adopted 「採用された / 採用されている」 ⇒ 『 何 [誰] が誰に (よって)?』
⇒ 実際の価値観が社会によって採用されている [文] ⇒ [名詞化] 社会によっ
て採用されている [取り入れられている] 実際の価値観


(下線1終わり)

英文構造の複雑化と単純化と内容語読み:

英文の構造 [成り立ち] は広義の従属接続語 [従属的
なつなぎ] によって複雑化されている。
「広義の従属接続語」 とは、文のつなぎの従属接続詞、
関係詞、動詞のつなぎの to, -ing, -en、それから、名
詞のつなぎの前置詞のことである。
英文の構造が複雑過ぎてその意味内容が良く分からな
い時は、その従属接続語のいくつかを、特に関係詞や
動詞のつなぎの to や -ing を取り去って、いくつかの
単文にして見ればよい。


本文例では、前置詞 with, 動詞のつなぎ -ing, 関係代名詞 which を取り
去ってみると、

The understanding depends upon its founding values. //
The early experiences of infancy / is the most critical / for the
formation of a social sense / in a child. //
This is why parental concern for morality / or the actual values
adopted / is vital.

となる。 これなら何とか理解できるのではなかろうか。 ちなみに、逆にこ
れらの3つの文を、前置詞 with, 動詞のつなぎ -ing, 関係代名詞 which を
用いて1つの英文にせよと言ったら、原文のようにすることになる。


しかし、このようなことも難しくてできないと思われる方
は、前に言った 「内容語読み」 を頭から英文の語順通
りにして行けば良い。


understandingーdependsーfounding values, // early experiencesー
infancyーbeーmost criticalーformationーsocial senseーchild, //
ーwhichーisーwhyーparental concern ーmoralityーactual valuesー
adoptedーisーvital.

ただし、赤字語が主動詞。

「理解ー依存しているー基礎的な価値観、// 初期の体験ー幼児期ーある
最も重要なー形成ー社会意識ー子供、// これーあるーなぜ~か [理由]、
両親の関心ー道徳ー実際の価値観ー採用されたーあるー不可欠」

のように。


いずれにせよ、先ず、広義の従属接続語を無視し、内
容語の意味内容を現実的に英文の発想順に取って行
くようにすれば良い。
和訳する必要があるのならば、主語とその主動詞 [注]、
それから、and や or や but 等によって対等につなが
れたもの以外は、逆順となることを頭に置いて、話の筋
が通るようにつなげば良いだけである。 ただしこの時、
広義の従属接続語の辞書的文法的意味にこだわらず、
(事実に即した) 現実的な文脈的状況的意味を大切に
することが肝要である。

[注: 厳密には、主語S と主動詞V だけでなく、間接相手語Oi と直接相手語
Od も、相手語O とその補語C もそれぞれ対等に並んでいると考えられ、日本
語と同順である。]

「その理解基礎的な価値観に依存している。 (すなわち、) 幼児期の初期の
体験子供の社会意識の形成に最も重要 (なの) である。 これなぜ、(社会
によって) 採用された実際の価値観 (つまり) 道徳に (対する) 両親の関心
不可欠であるか、である。」

ただし、( ) 内が現実的な文脈的状況的補足であるが、試験の答案としては ( )
内を訳出し、括弧を用いてはならないことに注意。


今回はここまで。

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訳の分からん「完了」 と名の付く英語形式のもんの例、再び。

"has 原形動詞-en" [現在完了] も、 "had 原形動詞-en" [過去完了] も、
"will have 原形動詞-en" [未来完了] も、"has be-en 原形動詞-ing"
[現在完了進行形] も、"had be-en 原形動詞-ing" [過去完了進行形] も、
"will have be-en 原形動詞-ing" [未来完了進行形] も、"has be-en
原形動詞-en" [現在完了受動形] も、"had be-en 原形動詞-en" [過去完了
受動形] も、"will have be-en 原形動詞-en" [未来完了受動形]、その他
"would have 原形動詞-en" も、"might have be-en 原形動詞-ing" 等々
もそうやで。

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