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50分で分かる本物の英文法「『仮定法現在』とは何事か?」続付録4

50分で分かる本物の英文法の付録の続き4.

「『仮定法現在』とは何事か?」

 



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さらにまた、次の英文を見てください。

She suggests that he should go to work in an English 
spoken country next summer.(5)

直訳:彼女は、来年の夏、彼が英語が話されている国に働きに行く
のが
良いと(控えめに)提案している。
意訳:来年の夏は、英語の話されている国に彼が働きに行ったら良
のですがと彼女は言っています。

注: suggest: 暗示する、(控えめに)提案する、連想させる。
should:【
反実法: たら良いのだが⇒】(叙実法:)のが良い、べき
である、はず
である、等。

ところで、米語ではこのような提案、要求、必要などを表す動詞、
形容詞、名詞の直後の that-節では、(that と共に)述部の助動詞
should を省略して、

She suggests (that) he go to work in an English spoken
country
 next summer.(6)
のようにする傾向にあります。
この should を省略する傾向は多分、 suggest や propose [(積
極的に)提案する] 、require [要求する] や desire [
強く望む] 等
と 
should の間に意味の重複があるのと、should を入れると意味
が弱まり過ぎるからだと私は思っています。

さて、反実仮想に関しての現行の学習英文法における重大な問題
は、
先に述べた、「反実法と仮定法のおざなりな混乱」の他に、
このような原形動詞の「仮定法現在」という命名にあります。

(5)の that-節の述部である should go を「仮定法過去」と呼ぶ
のは良いとしても、(6)の 
that-節の述部である go を「仮定法現
在」と呼ぶのは絶対に良くありません。

一体全体
何が「現在」なのでしょう?? 形」が現在?? それとも
「意味内容」が現在??
その
「形」は「原形」で、「意味内容」は「未来」でしょう。

「仮定法現在」とは「現在形の仮定法」という意味でしょうか??

この問題は多分、現行の学習英文法が「現在形」とは何か、「現
在」とは何か、さらには「原形」とは何かをきちんと定義しない
で、おざなりに「現在」という用語を用いている
から生じている
のでしょう。
「現在形」は「現在の事実」を表し、「原形」は「考え(=概念)」
だけしか表しません。
「現在形」と「原形」をおざなりに扱うような文法は「事実」と
「考え」をきちんと区別しない文法でしょう。
そのような英文法で英語を学習していてはいけません。
絶対にいけません。

ちなみに、
仮定法過去」というのは「過去形の仮定法」のことでしょう。
仮定法過去完了」というのは「過去完了形の仮定法」というこ
とでしょう。
ならば、

「大過去形の仮定法」仮定法大過去となり、
「原形の仮定法」「仮定法原(形)」となりますね。

そうしても良いのですが、私達は以上をそれぞれ、矛盾の無いよ
うに
「過去形反実法」「過去結果形反実法」「大過去形反実法」
「原形反実法」
と呼んでいます。
残念ながら、現行の学習英文法には「過去完了(形)」(すなわち
「過去結果(形)」) と「大過去(形)」の間でも大混乱があり、こ
の問題も解決すべきでしょう。

ところで、もう一度上の(5)の英文をみてください。つまり、
She suggests that he should go to work in an English 
spoken country next summer.
ですが。

このような英文のthat-節の(意味)内容は、万に一つぐらいしか
能性のないことではなく、通常、十分あり得ることです。

ですから次の問題は、
「十分あり得ることにもなぜ反実法を用いるのか」
ということです。
が、まず、次の英文を見てください。

I'm too busy now.  I wish (that) you could make me some
coffee.

直訳:私は今(事実)忙しすぎる。あなたが、今、万に一つでも私に
適量のコーヒ
ーを作ることができることを切望する。(が、そのよ
うなことはできないだろうなあ。)

意訳:僕は今とても忙しい。君がコーヒーを入れてくれ(ることが
でき)たら(
うれしいんだが)なあ。

この後者のthat-節の反実仮想の従(属)文を独立させ、疑問文-化
したものが、日常会話でよく使われる、

Could you make me some coffee?
直訳:あなたは万に一つでも適量のコーヒーを私に作ることがで
るか?(できないだろうなあ。)

意訳:僕にコーヒーを入れてくれないかなあ。
という文だと考えて良いでしょう。

また、

If you'd(=would) make some coffee for me,I'd(=would) be
very happy.

直訳:もし、万が一あなたが私のために適量のコーヒーを作るつも
り(:気持ち)があるならば、私は非常にうれしいのだが。(あなた
はそうする気持ちなどないだろうなあ。)
意訳:もし(万に一つでも)、君にコーヒーを入れてくれる気(持ち)
があったら、とてもうれしいんだがな。

このif-節の反実仮想の従(属)文を独立させ、疑問文-化したものが、
日常会話でよく使われる、

Would you make some coffee for me?
直訳:あなたは万に一つでも私のために適量のコーヒーを作るつも
り(:気持ち)があるだろうか
?(ないだろうなあ。)
意訳:(僕に)コーヒーを入れてくれないかなあ。
という文だと考えて良いでしょう。

万に一つぐらいしかあり得ないことではなくて、十分あり得るこ
とに用いられるこの "Would you ~?" や "Could you ~?" は
ても控えめな、つまり遠慮した表現
となります。なにしろこれら
の表現は「通常そうしてもらえなくて当然」という前提の上に立
っているものですから。
そして、上の
提案、要求、必要などを表す語の直後の that-節の
述部の should もこの系統の過去形で、それは同
提案や要求内容
を控えめにするものだと私は解釈しています。

ちなみに、「~なさった方が良いでしょう」というつもりで目上
の人にでも、

You should see her one more time as soon as possible.
[意訳:できるだけ早く、もう1度彼女にお会いになるのがよいでし
ょう。]
と(、should を使って)言っても良いけれど、had better は(仮定
法過去形ではあるけれど、)「さもないと~」という脅迫的な(そ
れゆえ
警告や忠告的な)ニュアンスがあるので目上の人には用いな
いようにしま
しょう。

(この項終り)

 

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