ホーム > ヒューコムブログ

ヒューコムブログ

「50分でわかる本物の英文法」の番外付録3.1 「必要な語形変更」

「50分でわかる本物の英文法」
の番外付録3.1

「必要な語形変更」

 

きちんとした英文の作り方。

まず、英語発想順の内容語
必要に応じてその語形を正しく変え(3.1.)、
必要に
応じて付加語(:形容詞や副詞や助動詞)を正しく付
(3.2)

必要に応じ
仲介語(辞)を用いて名詞や動詞や文を正しくくっ
付け
(3.3)れば良いだけです。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(3.1)必要な語形変更:

(3.1.1.) 動詞の原形⇒3単現在形、その他の現在形⇒過去形

be(ある、いる)⇒is(, am); are was; were
cry⇒cries, cry⇒cried

come⇒comes, come⇒came
see⇒sees, see⇒saw
take⇒takes, take⇒took など。

が、動詞の過去形には多数の特殊形あり。

(3.1.2) 名詞の単数形⇒複数形

box⇒boxes, door⇒doors,  flower⇒flowers など。
が、特殊形多数有り。

(3.1.3.) 形容詞や副詞の原級⇒比較級(より~)⇒
最上級(最も~)

形容詞の例:
sad⇒sadder⇒the saddest
kind⇒kinder⇒the kindest
good⇒better⇒the best

beautiful⇒more beautiful⇒the most beautiful
など。
この時、接尾辞 -er は独立すると前から付く more になり、

接尾辞 -est は独立すると前から付く most になることに注意。

副詞の例:
near⇒nearer⇒nearest
slowly⇒slowlier⇒slowliest
(=more slowly⇒most slowly)
など。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(この項終わり)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 


 

「50分でわかる本物の英文法」の番外付録3.1.B「名詞の単数形と複数形」

「50分でわかる本物の英文法」の番外付録

 

 

1.「英語の語形とその意味

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この((付録3.))では、「英文法の一部として扱うべき英語の
単語の形とその意味、それからその発展事項
」について正し
い、あるいは適切だと考えられることを全て詳しくお話した
いのですが、紙面都合上、それは英語の語形で最も重要と思
われる「A. 動詞の3人称単数現在形」を中心に動詞と助動詞
の形のみにとどめます。
そしてその他の重要な「B. 名詞の単数形と複数形」や「C.
形容詞や副詞の比較級や最上級形」に関しては最も重要なこ
とに一言触れるだけで、その詳しいことについては、ヒュー
コム・ブログをご覧頂くことにします。

B. 名詞の単数形と複数形

次の英文とその和訳を見てください。

I eat a(=one) banana almost every morning.
But Yuri, my sister eats two bananas.

[直訳:私はほとんど毎朝1つのバナナ食べる
しかし、百合、私の妹は2つのバナナ食べる。]
[意訳:僕はほとんど毎朝バナナを1本食べるのですが、妹
の百合は2本もバナナを食べるんですよ。]

英語では、1つのバナナの時は a banana 又は one ba-
nana で、2つ(以上、つまり複数)のバナナの時は bana-
nas と banana に '-s' を付けねばなりません。
ご存知のように、この人や物事を表す名詞に後ろから付
く 
'-s'(時には '-es') はその物事が複数あることを表し、
英文法で「複数のs」と呼ばれているものですね。

このように英文法の一事項(=法則)となっていることは、
話す場合であれ書く場合であれ、きちんと守らねばなり
ません。

以上のことに関連して注意して頂きたいことは、
Ken eats some banana 
almost every morning.
のように、banana の前に some は付いているが、-s
は付いていない時ですが、この場合(直訳)「健はほとん
ど毎朝いくつかのバナナを食べる。」ではなく、いく
らかの
バナナを食べる。」という意味で、some が「あ
る(常識的な)量」を表している時です。
つまり、食べるのは「一切れ」や「数切れ」や「一本半」
等でバナナ自体の数を言えない場合です。

ちなみに、従来の学習英文法の some と any の使い分
けのルールは不適切だと思います。その使い分けはその
適切な意味によってすべき
でしょう。

これらが用いられている英文が肯定文か、疑問文か、否
定文か、条件文かはその使い分けには直接関係ないでし
ょう。
ここで詳しい説明はできませんが、概略は次の通
りです。

すなわち、Some も any も基本的には種類や数や量に
使われ、some は「ある(種の)、いくつかの(数の)、
くらかの(量の)」という意味です。
また、any は「どんな(種類の、数の、量の)~(で)も
という意味で、通常「どんな(;どの)~(で)も、1つの
(で)も、少しの~(で)」というような和訳になるだけ
でしょう。(ただし、否定の時は「で」を用いませんが。)

話を元に戻しますが、ここで言いたいことは、人や物事
を表す通常の名詞(:普通名詞)には単数形と複数形があり、
一般に複数形は単数形に -(e)s を後ろから付けて作れる
が、特殊形(例:a man⇒ men, child⇒ children)や単複
同形(例:sheep, Japanese)もあるということが一つ。
もう1つは、単数形は「通常、数を数えて遣り取りした
り考えたりするものの単数(:1人や1つ)」だけでなく、
「通常量(の多少)で取引したり、考えたりするもの」も
表すということです。

ところで、a chicken は「一匹のにわとり」、 chickens
は「複数のにわとり」 、chicken は通常「鶏肉、かしわ」
ですね。
同様に、a turkey は「一匹の七面鳥」、 turkeys は「複
数の七面鳥」、 turkey は通常「七面鳥の肉」 です。

が、a fox は「一匹のきつね」、 foxes は「複数のきつ
ね」、fox は通常「きつねの毛皮」です。

だとすると、a dog は「一匹の犬」、 dogs 「複数の
犬」でいいのですが、dog
 はなんでしょう?
それは犬をばらして、その量で考えるものを表し、文脈
によって「犬の肉」や「犬の皮」や、あるいは「犬の骨」
等を
表します。

それが英文法で、ネイティブスピーカー達は文法的には
そう解釈します。
ですから、英語学習の中上級の人はうかつに "I ate a
chicken
 last night." などと言わないようにしましょう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


A. 動詞(や助動詞)の3人称単数現在形

(は本文の付録3.I.Aを参照)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

50分でわかる本物の英文法の番外付録3.2 「必要な付加語の付加」

50分でわかる本物の英文法の番外付録3.2

「必要な付加語の付加」

 

次は、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(3.2)必要な付加語の付加:

(3.2.A) 形容詞の名詞への付加
(形容詞→名詞)

black→box(黒い→箱), beautiful→flowers(美しい→花),
favorite→food(大好きな→食べ物) など。

(3.2.B) 副詞の動詞への付加

(否定や頻度や確からしさの副詞→動詞←その他の副詞
いくつでも)

was←here・yesterday(昨日・ここに→いた)
often→goes←there(しばしば・そこへ→行く)
never→speaks←fast(決して~ない・速く→話す⇒
決して速く話さない)

(3.2.C.) 助動詞の(原形)動詞への付加
(助動詞→(原形)動詞)

can→eat(食べる↔ことができる)
(ただし、↔は文法的には←だが、和訳は→である
ことを表す)
will→meet(会う↔だろう/つもりだ)
is ~-ing→wash(洗う↔ている(最中だ))

(ただし、'is ~-ing'は進行(中をあらわす)複合助動詞
とする場合

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

(この項終わり)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

50分でわかる本物の英文法の番外付録3.3「必要な語辞による仲介」

50分でわかる本物の英文法の
番外付録3.3

 

「必要な語辞による仲介

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(3.3)必要な語辞による仲介:

(3.3.A) 名詞のつなぎ(:前置詞)による仲介
((既出語)←前置詞+名詞)

(lives)←in+Texus (テキサス+に→住んでいる)
(ate)←at+a restaurant (レストラン+で→食べた)
(went)←with+my daughter (私の娘+と(一緒に)→行った)

(3.3.B) (原形)動詞のつなぎによる仲介
((既出語)←to/-ing/-en+(原形)動詞)
(これは全く新しい発想なので次回に少し詳しく解説します。)

went←to+eat (食べる+ために→行った)
enjoyed← -ing+talk ⇒enjoyedtalk-ing 
(しゃべる+ことを→楽しんだ)
the pizza← -en+bring←soon⇒the pizza←brought←soon
(まもなく→持って来る+れた→ピザ⇒まもなく持ってこられ
ピザ
)

(3.3.C) (平叙)文のつなぎ(:従属接続詞、関係詞)による
仲介
(3.3.C.1) 従属接続詞による文の仲介
((既出語又は文)←従属接続詞+完全な平叙文)

I was at at a loss at the airport←when+I arrived in Texus
for the first time.

(But) I was lucky←because+a young Canadian man
helped me soon.

(3.3.C.2.) 関係代名詞による文の仲介
((既出名詞)←関係代名詞+代名詞を欠く文)

<The Canadian←who+helped me at the airport(主語he
を欠く)> had studied Japanese for 2 years.

I gave him a folding fan←which+I bought at a department
store in Japan(相手語itを欠く)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

(この項終わり)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

50分でわかる本物の英文法「反実仮想は前時制形で」続付録1

50分で分かる本物の英文法の付録の続き1.

「反実仮想は前時制形で」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「(君は今東京にいるけれど、)
君が今大阪にいたら(良いのに)なあ。」とか、
「(あなたは今東京にいらっしゃるけれど,)
あなたが今大阪にいらっしゃったら良いのですが。」
などというのは、英語では次のように表現しなければなりません。

(Though you are in Tokyo now,)
I wish (that) you were in Osaka now.

と。
つまり、厳密な英語発想(=和直訳)では、
「(あなた(は)今(事実)東京にいるけれど、)
私(は)あなた(が)今大阪にいた(こと)を切望する。」と。

この厳密な直訳において、特に注意すべきことは
「英文では、その(述語)動詞の現在形で
現在の事実を表わし、
現在の事実に反すること(=仮想)は述語動詞の過去形で表わして
いること」

でしょう。

ちなみに、I wish の wish は(述語)動詞の現在形で、その厳密な
和直訳は「現在、事実切望して
いる。」です。

ところで、通常「現在のこと」は「現在形」で表すのが、英文法
の最も重要な法則の1つです。
にもかかわらず、「現在のこと」なのに「過去形」を用いるのは、
その重要な法則に反しています。

そして、このように、重要な法則に反する時制形(:時を表す形)を
用いることによって、その内容が事実に反していることを表現す
るのが、英文法のもう1つの重要な特徴(原則)です。

ただし、それは「表現内容よりも1時制古い(=前の)形を用いる」
という反し方でなければなりませんが。

つまり、英語の動詞には「未来形」という形はないので、
1.「通常現在形で表す現在の事実」に反する、あるいは、「通
常現在形の助動詞と原形動詞であらわす現在や未来のこと」のあ
り得ない表現内容は、それより1時制前の(=古い)過去形を用い、

2、過去の事実に反する、あるいは、あり得ない表現内容には大
過去形(:過去のその時から見た過去形) "had 原形動詞-en" ある
いは "過去形(単純)助動詞→have 
原形動詞-en" を用いねばな
りません。

また、これらは、現在から見た場合、2時制前の形であることに
も、注意しておいてください。
(注: これらのことは、本続付録3「仮定法と反実法」でも詳しく
扱います。)

3.それから、この反実仮想(法)では was は略式で、主語が I
や3人称単数でも were を用いるのが正式です。

英文例:

I wish your brother were in Osaka now.
[和直訳: 私(は)あなたの弟(が)今大阪にいた(と)切望する。]
[和意訳: 君の弟さんが今大阪にいたら(良いのに)なあ。]
(この時、Your brother is in Osaka now. は事実に反する(内容の)
文であるので、その述語動詞 is を1時制古い、それも was 
では
なく、 were にしていることに注意。)

Then, I could take him to USJ tomorrow.
[和直訳: そうすると、私(は)明日USJに彼(を)連れて行くことがで
きるのに。]

[和意訳: そうしたら、明日USJに弟さんを連れて行ってあげられ
るのに。]

(この時、I can take him to USJ tomorrow はあり得ない内容の
文であるから、その述部 can take を1時制古い could take にし
ていることに注意。
また、could は can [ことができる]の過去形ですが、その過去の
要素の和直訳が「た」ではなく「のに」や「のだが」になること
にも注意。)

以上の2文の意味内容は、次のような1文にしても伝えられます。

If he were in Osaka now, I could take him to USJ tomorrow.
[和直訳: (もし)かれ(が)今大阪にいたなら、私(は)明日USJに彼
(を)連れていくことができるのに。]
[和意訳:弟さんが今大阪にいたら、明日USJに連れて行ってあげれ
るのに。]

(この場合も同様に、最初の述語動詞の is ⇒ were 、次の述部の
can take ⇒ could take に注意。
また、could 和直訳「できるのに」にも注意。)

次は、過去の事実に反する想像を表現する英文です。

I wish you had been in Osaka last Saturday.
[和直訳: 私(は)あなた(が)この前の土曜日、大阪にいた(ことを)切
望する。]

[和意訳: 君がこの前の土曜日、大阪にいたらなあ。]

この場合、you were in Osaka last Saturday. は事実に反する内
容の文であるので、その were を、過去よりさらに1時制古い大
過去形の had been にしていることに
注意しておいてください。
(注:動詞の「現在形」より2時制古い(=前の)「大過去形」がなぜ
'had -en' となるのかは、すでに数学的(:幾何学)に証明しました。
⇒以下の記事や次回の本「続
付録2」にその証明法のヒント有り。)

Then, I could have introduced you to one of my close
friends, 
Fred.
[和直訳: そうすると、私(は)私の親友の1人、フレッドにあなた
(を)紹介することができたのに
。]
[和意訳: そうしたら僕の親友のフレッドに紹介できたのに。]

この場合、could introduce [紹介することができ(る事情にあっ)
た]
は事実に反することですから、それよりも1時制古い (:前の)
形の could have introduced にしていることに注意してください。

また、この have introduced は「現在完了形」では絶対ないし、
私の言う「現在結果形」でもなく、それは
「原形前時制形」とで
も言うべきものであることに注意。なにしろ、前に can や could
(:助動詞)が付いているのですから、have は現在形でなく原形で
す。

さらに、上の can have introduced の have introduced は、例
えば、He must have eaten the cake last night.[彼は昨夜その
ケーキを食べたにちがいない。] という直説法(:叙実法)の文の、
must have eaten のhave eaten と同形で
「原形前時制形」であ
り、must は現在形ですから、それよりも1時制前の「過去の動
作」を表し、last 
night はこれに付いて(:掛かって)いることにも
注意しておいてください。

以上の2文の意味内容は、次のような1文にしても伝えられます。

If you had been in Osaka last Saturday, I could have 
introduced you to a close friend of mine, Fred.
[和意訳:この前の土曜日に大阪にいたら、親友のフレッドに紹介
してあげれた
のに。]

If USJ were in Tokyo, he would have visited it more than
100 times by now.

[和直訳: もしUSJが東京に(現在事実)あったなら、彼は今までに
100回よりも多くそれを訪れてきただろうのに。]

[和意訳: USJが東京にあったら、彼は今までに100回以上そこ
へ行ってる(こと)でしょう。]

この場合、if がくっ付けている(:導いている;従えている)のは現
在の事実に反する
(:仮想の)内容の文で、主文の would have 
visited は「経験
を表す現在結果(:現在完了)」の仮想の推量を表
している過去結果形(:過去完了形)であることに注意してください。
そしてまた、以上の解説から、'have ~-en' には、1)現在結果
形(:現在完了形)、2)原形前時制形、3)原形結果形(:原形完了形?)、
の3つの場合がある
ことにも注意しておいてください。

以上の他に、未来のことでもありえないことや、ほとんど全くな
い、つまり、万に1つぐらいしかない出来事の仮想もこの形式を
用い
ます。あり得ない場合はその述部に ’were to ~’ を、「万が
一」の場合は 'should ~' を用いて。

If he shoud come to Osaka this year, would(又は、will) you
tell it to me 
as soon as possible?
[和意訳:もし万が一、彼が今年大阪に来るようなことがあったら、
できるだけ早くそう
言ってくれますか。]
(このような未来の「万が一」の場合、近年では主文の述部を
'will ~' のように、直説法にする場合が多いことに注意。)

以上は、事実に反することやあり得ないことを前提にとした上で
の仮の想像や思考を述べる方法であることに特に注意してくださ

あり得ることの仮定や思考は、これまで述べてきた直説法(=叙実
法)で表現しなければなりません。


これに関しては、次々回の本
付録3「仮定法と反実(仮想)法」
詳しく解
説します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回に解説する英文の1部

I hope (that) it will not rain tomorrow.
If it rains tomorrow, I will stay home.

If he will come to Osaka, will you tell it to me as soon as you can?
If he comes to Osaka, will you tell it to me as soon as possible?
If he is going to come to Osaka,  will you tell it to me as soon as
possible?
When he comes to Osaka,  will you tell it to me as soon as possible?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以上です。

ーーーーーーーーーーーーーーー

(参考)
I wish USJ were in Tokyo
 now.
和直訳: 私(は)USJ(が)今東京にあった(と)切望する。
和意訳: USJが今東京にあったら(良いのに)なあ。
(この場合、USJ is in Tokyo now. は事実に反する(内容)
文であるので、is ⇒ were に注意。)

Then, he could go there every weekend.
和直訳: それなら、彼は毎週末そこに行くことができるのに。
和意訳: そうしたら、弟さんは毎週末そこに行けるのだが。
(この場合、He can go there every weekend はあり得ない内容
の文であるので、can go ⇒ could go 
に注意。)

50分で分かる本物の英文法「If-節と有害な英文法規則」続付録2

50分で分かる本物の英文法の付録の続き2.

「If-節と有害な英文法規則」



 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

前回は、事実に反することやあり得ないことを前提にとした上で
の仮の想像や願望の表現法を述べました。

しかしながら、あり得ることの仮定や希望は、それまでに述べた
直説法で表現しなければなりません。

次のように。

I hope (that) it will not rain this Saturday.(1)
[直訳:私はこの土曜日、雨が降らないだろうことを希望する。]
[意訳:今度の土曜日、雨が降らないといいのですが。]
If it rains this Saturday, I will stay home.(2)
[直訳:もしこの土曜日、(事実)雨が降ったら、私は家にいるだろ
う。]
[意訳:今度の土曜日、雨が降ったら、家にいます。]
 

さて、今回問題にするのは主として、上の英文例の後者(2)と同じ

"If +文, 文."

という形式の英文です。

ところで、この形式の文の 'if + 文' は英文の語順(表)の「前置き」
位置に入っていて、意味内容上、それは次の文の内容が成り立
つた
めの条件を表していることは分かりますね。(注1)

そして、このような 'if + 文' は通常「条件節」と呼ばれ、その直
後の'文' はその帰結を表し、これを「帰結節」と言っている人が
いるようですが、私達はこれを「帰結文」と呼び、「節」と「文」
をきちんと区別しています。(注2)

また、次の英文を見てください。

If it is rainy this Saturday, I will stay home.(3)
[直訳:もしこの土曜日、(事実)雨降りだったら、私は家にいるだ
ろう。]
[意訳:今度の土曜日、雨降りだったら、家にいます。]
 

この英文の場合、If it is rainy this Saturday, は「条件節」で、
I will stay home. が「帰結文」です。

ところで、この(3)と上の(2)の条件節[=if節]の意味内容は厳密に
言えば、少し違います。(3) は「(事実)1日中雨降り」とみなせる

場合で、(2)は「少しでも(事実)雨が降った」場合です。
がしかし、日常会話ではどっちでもよく、最初からそこまで神経
質になる必要はありません。
ただし、その違いが問題となった場合は、それがきちんと分かっ
ている方が良いでしょう。

さて、本題に入りますが、問題は(2)も(3)も、その条件節[:if節]
の表現内容が「今度の土曜日」のことで、未来のことであるにも
かかわらず、その文の述語動詞に現在形の '
rains' や 'is' が用いら
れていることです。

そして、この問題に関して、いまだに
「時や条件を表す副詞節(内の文)では、未来のことでも現在形の
(述語)動詞を用いねばならない(=で表現しなければならない)。」

などという、皮相(で訳の分からない)英文法規則(a)が横行して
いるのは
残念なことです。

次の英文を見てください。
If he will come to Japan next year, will you tell it to me
(asap)?(4)
直訳:(もし)彼が来年日本に来るつもりであるなら、あなたは(で
きるだけ早く)私にそれを言う(てくれる)つもりはあるか?

私が「彼が来年日本に来るつもりだったら(/つもりになったら)、
(できるだけ早く)知らせてくれ
ませんか?(=上英文の意訳)」と英
語のネイティブスピーカーに言いたい時は、上の英文(4)のように
言います。
(注:asap は as soon as possible 略で「できるだけ早く」と言う
意味です。)

がしかし、これに上の規則を用いたら、

If he comes to Japan next year, will you tell it to me (asap)?
(5)

直訳:(もし)彼が来年日本に(事実)来(る-)たら、あなたは(できる
だけ
早く)私にそれを言う(てくれる)つもりはあるか?

と言うことになりますね。
がしかし、そんなこと言ったら、重大な誤解が生じますね。
この(5)の意訳は「彼が来年日本に来たら、(できるだけ早く)知ら
せてくれませんか」となってしまいます。

私は彼がそのつもりであるかどうかや、そのつもりに成った時に
知らせてほしいのに、彼が日本に実際に着いてから知らせてもら
うことに成りますね。
これでは彼が日本へ発つ前にしてあげようと思っている重要なこ
とが元の木阿弥になってしまいます。

英語と日本語の基礎の基礎が分かっていれば、このような問題の
起こりようがありません。

なぜなら、(4)の条件節の「彼が来年日本に来るつもりだったら」
のようなことを言いたかったら、その従文の述部をきちんと英語
発想の日本語にして、それを英語にして言えばよいだけです。

つまり、「来る(come)-つもりである(will)-たら(if)」と発想して、
'if he will come to Japan next year' のように。

また、(5)の条件節の「彼が来年日本に来たら」も同様です。つま
り、「来る(comes)-たら(if)」と発想して、'if 
he comes to Japan
next year' のように。

この時、「彼が来年日本に来たら」という日本語も、「彼が来年
日本に
事実来た場合」を言っていること、それから、英語では事
実を
表す形は現在形と過去形しかなく、未来における事実や事実
とみなすことは現在形で表すことに
注意してください。(注3)

要は、「つもり」が条件になっているのか、「事実」が条件にな
っているのかの違いで、こんなことは「来るつもりなら」なのか
「(事実)来たなら」なのかを考えればすぐに分かることでしょう。

時を表す副詞節でも同様です。
When he will come to Japan next year
, will you mail me as
soon as you 
can.
(和意訳:彼が
来年日本にくるつもりになった時には、できるだけ
早くメールで知らせてくださいますか。)
ただしこのwhenの場合は、彼が来年日本に来る可能性が高く、彼
がそのつもりになったら、彼が日本に向かって発つ前にそれを知
りたいような場合の発言となることに注意してください。

以上のような訳で、上記の皮相英文法規則(a)など害あって益なく、
このよ
うな規則はない方が良いのです。

ちなみに、
「もしこの土曜日雨が降るかもしれなかったら、家にいます。」
は、"If it may rain this
 Saturday, I'll stay home." です。 これ
を 
"If it rains this Saturday, I'll stay home." などとしてはいけ
ません。絶対に。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(注1)
これは、
"(主)文←if + (従)文." と成るのが文形式上基本的で、そ
の 
if [(もし)~なら;たら]は直後の文を従属的に前の文にくっ付け、
前の文がいわば「主人の文」で、後ろの文が「従者の文」である
ことに注意してください。
ちなみに、'if + (従)文' のように、「(文の)つなぎ+文」を英文法
では
「節(clause)」あるいは「従属節」と言いますが、この基本
的文形式
の場合、'if + (従)文' は「条件あるいは仮定」を表す、
の主文
「副え」の1つであることにも注意しておいてください。
そして、この'if + (従)文'英文の語順の「まえおき」の位置に持
って
行ったものを今問題にしているわけです。

(注2)
このように、「節」と「文」をきちんと区別しないと文法用語の
理解に混乱が生じ、訳が分からなくな
りますからご意ください。
私達は「句」や「節」とはあくまで名詞や形容詞や副詞の働きを
する文の1部分となる文構成単位とし、独立できる「文」ときちん
と区別
ます。
上の(注1)の繰り返しになりますが、"If +(従)文, (主)文." という
形式の前の文は
ifという従属接続詞によって、従属的に後ろの文
にくっ付けられているので、このような場合の前の文は特に
「従
(属)文」、後ろの文は「主文」と呼んでいるわけですが、
このよ
うな後ろの文を「主節」などと呼んでは、「節」と「文」の間

混乱が起こり、訳が分からなくなります。

ということは、本英文法には「従(属)節」という概念や用語があ
っても、「主節」という概念や用語はなく、今までそう呼ばれて
きたものは全て「主文」だと言うということです。

(注3)
また、それは「事実(does)来(come)-たら(if)」の意味ですから、
'does x 
come = comes' となると考えることもできます。
この場合、if-節の従文は命令文でもないし、その動詞に
動詞も付いていなければ、動詞のつなぎto, -ing, -enでつないで
いるわけでもないので、原形動詞 come は使えません。

(参考)
If he has come to Japan next year, will you tell it to me (asap)?(6)
If he is going to come to Japan, will you tell it to me (asap)?
(7)

When he will come to Osaka, will you tell it to me (asap)?(8)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(参考)
I wish USJ were in Tokyo
 now.
和直訳: 私(は)USJ(が)今東京にあった(と)切望する。
和意訳: USJが今東京にあったら(良いのに)なあ。
(この場合、USJ is in Tokyo now. は事実に反する(内容)
文であるので、is ⇒ were に注意。)

Then, he could go there every weekend.
和直訳: それなら、彼は毎週末そこに行くことができるのに。
和意訳: そうしたら、弟さんは毎週末そこに行けるのだが。
(この場合、He can go there every weekend はあり得ない内容
の文であるので、can go ⇒ could go 
に注意。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

50分で分かる本物の英文法 「仮定法と反実(仮想)法」続付録3

50分で分かる本物の英文法の付録の続き3.

「仮定法と反実(仮想)法」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さて、まず次の英文とその和訳を見てください。

If Goro is in Osaka now, I want to see him asap (=as
soon as possible).(1)

直訳: もし悟郎が今大阪に(事実)いるなら、私はできるだけ早く彼
に会うことを欲している。
意訳: 悟郎が今大阪にいるんだったら、できるだけ早く会いたい
わ。

この条件節 'If Goro is in Osaka now,' は「もし悟郎が今大阪
に(事実)いるなら、
」と「仮定」を表していますね。

が、これはあり得ることの仮定です。
すなわち、上の例文(1)は、悟郎が今大阪にいる可能性はあるのだ
が、
事実大阪にいるかどうかは不確かなので、事実そうである場
合の仮定とその帰結を述べている
のです。

しかし、次の英文をみてください。

If Goro were in Osaka now, I would like to see him asap.
(2)

直訳: もし悟郎が(事実に反し)今大阪にいたなら、私はできるだけ
早く彼に
会うことを好むだろう(の)に。
意訳: 悟郎が今大阪にいた(な)ら、できるだけ早く会いたいんだけ
どね(、大阪にいないので残念だわ)。
注意: ただし want の反実仮想形だけは、その過去形の wanted
ではなくて特に would like とし、その意味も「欲しているのだ
が 」
とします。ちなみに、この場合の were の和訳は「現在あっ
た/いた」です。

この英文の条件節 'If Goro were in Osaka now,' は、悟郎が今
大阪にいないという事実が分かった上での、
もし悟郎が今大阪
いたなら、」という事実に反する「仮定」を表しています。

多分それだからでしょう、現在の学習英文法が「反実(仮想)法」
を「仮定法」と呼んでいるが故に、「反実(仮想)法」と「直説法
の仮定」の間で混乱を起こし、学習者の方々に訳のよく分からな
い思いをさせ、困らせている原因は。

近現代の学問にあっては、その専門用語は一様に明確に定義しな
ければなりません。この「仮定法」ように曖昧にしていては絶対
にいけません。
このことに関し、現行の学習英文法は「事実に反や、あり得ない」
を基準するのか、「仮定をしているかどうか」を基準にするのか
あいまいです。
混乱が起こり、訳が分からなく成るのも当然です。

私は、英文法における「(叙)法」というものは元々、文の述語動
の形式とその意味内容の重大な相違によって分類されたものだ
ろうと考えています。

そして、英語の学者(=研究者)達はこの「(叙)法」の分類名とし
て古来、様々なものを用いています。

が、英語を外国語として学ぶ私達日本人にとっては、事実か否か
や、あり得るか否かを非常に重視する現代英語の文法用語として
は、文の述部に
1. 現在形や過去形を用いて、それぞれ現在や過去の広義の事実を
 問題にする「叙実法」と、
2. 命令や依頼をするために原形動詞を用いる「命令法」と、
3. 事実に反することやありえないことを表現するために、内容の
 前時制形を用いる「反実法」
の3つに分けるのが最も良いと私は思っています。

ですから、今まで「直説法」と言ってきた種類の述語動詞(句)は
今後は「叙実法」と呼び、「反実(仮想)法」と言ってきたものは
「反実法」と呼び、その形式をそれぞれ「叙実形」「反実形」
呼ぶことにします。

さて、以上で従来の英文法学習における「仮定法」と「反実(仮
想)法」間の混乱の原因とその収拾法というか、解決法に関する私
の意見を終えたいと思います。

そして、残りのスペースを用いて、本書の続付録1の「反実仮想
は前時制形で」で概説した反実法について、をもう少し詳しく解
説したいと思います。
(同概説でよく分かったと思われる方は以下を飛ばして、次の「仮
定法現在とは何事か」に進んでください。)

それではまず、次の英文を見てください。

If Goro should be in Osaka now, I would like (;want) to
see 
him asap.(3)
直訳: もし万が一悟郎が今大阪にいるなら、私はできるだけ早く
彼に
会うことを欲するのだが。
意訳: もし万が一悟郎が今大阪にいるのなら、できるだけ早く会
いたいんだけど(、大阪にはいないわよね)。

さて、このような if-節の中の should (=shall の過去形) の意味
「万が一」です。
ちなみに、would は「万一~つもりである」、could は「万一~
ことができできる」、might は「万一~てもよい」です。

そしてこの場合は可能性がゼロの、つまり全くない「事実に反す
る仮定」
ではなく、万が一の「極めてわずかながら可能性のある
仮定」
ですので、その条件(:仮定)が成り立つ可能性がいかに少な
くても、それが成り立てばその結論の可能性は大
だから、主文の
述部は叙実法 (上例の場合 want) でも良く、現在では叙実法(=直
説法)の方が多く用いられている
ようです。

がしかし、未来の全くあり得ない、あるいは万に一つもないと考
えられることのif-節の述部には、次のように were to を用い、主
文の述部も前時制形の過去形でないといけません。

Even if the sun were to rire in the west, he would never
change his mind.(4)

直訳: たとえ太陽が西から昇ったとしても、彼は決して彼の考えを
変えないだろう(けれど)
意訳: たとえおてんとうさまが西から昇っ(たとし)ても、彼は自分
の考えを絶対変えないね。

注: even if: たとえ~(とし)ても。
were to ~:【
叙述法】~ことなっていた/【反実法~た

さて次は過去の事実に反することの表現法です。
事実に反することの表現は、「内容の時制よりも1時制古い形」
つまり、「内容の前時制形」を用いればよいだけでしたね。
何も難しいことはありません。
現在や未来のことは過去形を、

過去のことは過去のある特定時から見た過去形、即ち大過去形を
用いればよいだけです。

この時、非常に重要なことは、大過去は現在から見たら2時制前
の(=古い)形だということと、can see の大過去形はcould have
seen であり、will make の大過去形は would have made だと
いうことです。
なぜかというと、can は could にすることによって1時制古く(=

前に)成りますが、could 等の助動詞の過去形にはそれ以上古い形
がないので、
原形の see の方を1時制古い「原形の have seen」
とする
ことによって、2時制
古い(=前の)形をつくることになって
いるのです。

そして、ここで注意してほしいことは、'have 原形動詞-en' には
(1) 今まで「現在完了形」と呼ばれてきた、「現在結果形」と、
(2)「原形結果形」(例:He must have learned it by now.)と、
(3) 今説明中の「原形前時制形」
3つがあることです。

ところで、このことが分かれば、「大過去形」がなぜ「had + 原
形動詞-en」なのか、すぐにでも数学的(:幾何学的)に等式でもっ
て証明できます。有志の方はこの証明にトライしてみてください。

それでは次に過去の事実に反する想像を表す英文例を2つ掲げて
本項を終えたいと思います。

If Goro had been in Osaka last week, I could have seen him
in Umeda or Namba.(5)
直訳: もし悟郎が先週大阪にいたなら、私は梅田か難波で
彼に会うことができ(てい)たのだが。

if Ken had worked in an English speaking country last sum-
mer, he would have made friends with a number of people
there and could speak much better English now.(6)
直訳: もし健がこの前の夏、英語を話している国で働いていたら、
彼はそこの何人もの人々と友達になっていただろうのに、そして
今ではずっと良い英語を話すことができるのに。
意訳: もし健が去年の夏に英語が話されている国で働いていたら、
そちらで何人もの友達ができ、今ではずーと上手な英語を話すこ
とができ(てい)るのに。
注: ただし、3つ目の could speak「過去形反実法」でその
「表現内容は現在」のことです。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

50分で分かる本物の英文法「『仮定法現在』とは何事か?」続付録4

50分で分かる本物の英文法の付録の続き4.

「『仮定法現在』とは何事か?」

 



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さらにまた、次の英文を見てください。

She suggests that he should go to work in an English 
spoken country next summer.(5)

直訳:彼女は、来年の夏、彼が英語が話されている国に働きに行く
のが
良いと(控えめに)提案している。
意訳:来年の夏は、英語の話されている国に彼が働きに行ったら良
のですがと彼女は言っています。

注: suggest: 暗示する、(控えめに)提案する、連想させる。
should:【
反実法: たら良いのだが⇒】(叙実法:)のが良い、べき
である、はず
である、等。

ところで、米語ではこのような提案、要求、必要などを表す動詞、
形容詞、名詞の直後の that-節では、(that と共に)述部の助動詞
should を省略して、

She suggests (that) he go to work in an English spoken
country
 next summer.(6)
のようにする傾向にあります。
この should を省略する傾向は多分、 suggest や propose [(積
極的に)提案する] 、require [要求する] や desire [
強く望む] 等
should の間に意味の重複があるのと、should を入れると意味
が弱まり過ぎるからだと私は思っています。

さて、反実仮想に関しての現行の学習英文法における重大な問題
は、
先に述べた、「反実法と仮定法のおざなりな混乱」の他に、
このような原形動詞の「仮定法現在」という命名にあります。

(5)の that-節の述部である should go を「仮定法過去」と呼ぶ
のは良いとしても、(6)の 
that-節の述部である go を「仮定法現
在」と呼ぶのは絶対に良くありません。

一体全体
何が「現在」なのでしょう?? 形」が現在?? それとも
「意味内容」が現在??
その
「形」は「原形」で、「意味内容」は「未来」でしょう。

「仮定法現在」とは「現在形の仮定法」という意味でしょうか??

この問題は多分、現行の学習英文法が「現在形」とは何か、「現
在」とは何か、さらには「原形」とは何かをきちんと定義しない
で、おざなりに「現在」という用語を用いている
から生じている
のでしょう。
「現在形」は「現在の事実」を表し、「原形」は「考え(=概念)」
だけしか表しません。
「現在形」と「原形」をおざなりに扱うような文法は「事実」と
「考え」をきちんと区別しない文法でしょう。
そのような英文法で英語を学習していてはいけません。
絶対にいけません。

ちなみに、
仮定法過去」というのは「過去形の仮定法」のことでしょう。
仮定法過去完了」というのは「過去完了形の仮定法」というこ
とでしょう。
ならば、

「大過去形の仮定法」仮定法大過去となり、
「原形の仮定法」「仮定法原(形)」となりますね。

そうしても良いのですが、私達は以上をそれぞれ、矛盾の無いよ
うに
「過去形反実法」「過去結果形反実法」「大過去形反実法」
「原形反実法」
と呼んでいます。
残念ながら、現行の学習英文法には「過去完了(形)」(すなわち
「過去結果(形)」) と「大過去(形)」の間でも大混乱があり、こ
の問題も解決すべきでしょう。

ところで、もう一度上の(5)の英文をみてください。つまり、
She suggests that he should go to work in an English 
spoken country next summer.
ですが。

このような英文のthat-節の(意味)内容は、万に一つぐらいしか
能性のないことではなく、通常、十分あり得ることです。

ですから次の問題は、
「十分あり得ることにもなぜ反実法を用いるのか」
ということです。
が、まず、次の英文を見てください。

I'm too busy now.  I wish (that) you could make me some
coffee.

直訳:私は今(事実)忙しすぎる。あなたが、今、万に一つでも私に
適量のコーヒ
ーを作ることができることを切望する。(が、そのよ
うなことはできないだろうなあ。)

意訳:僕は今とても忙しい。君がコーヒーを入れてくれ(ることが
でき)たら(
うれしいんだが)なあ。

この後者のthat-節の反実仮想の従(属)文を独立させ、疑問文-化
したものが、日常会話でよく使われる、

Could you make me some coffee?
直訳:あなたは万に一つでも適量のコーヒーを私に作ることがで
るか?(できないだろうなあ。)

意訳:僕にコーヒーを入れてくれないかなあ。
という文だと考えて良いでしょう。

また、

If you'd(=would) make some coffee for me,I'd(=would) be
very happy.

直訳:もし、万が一あなたが私のために適量のコーヒーを作るつも
り(:気持ち)があるならば、私は非常にうれしいのだが。(あなた
はそうする気持ちなどないだろうなあ。)
意訳:もし(万に一つでも)、君にコーヒーを入れてくれる気(持ち)
があったら、とてもうれしいんだがな。

このif-節の反実仮想の従(属)文を独立させ、疑問文-化したものが、
日常会話でよく使われる、

Would you make some coffee for me?
直訳:あなたは万に一つでも私のために適量のコーヒーを作るつも
り(:気持ち)があるだろうか
?(ないだろうなあ。)
意訳:(僕に)コーヒーを入れてくれないかなあ。
という文だと考えて良いでしょう。

万に一つぐらいしかあり得ないことではなくて、十分あり得るこ
とに用いられるこの "Would you ~?" や "Could you ~?" は
ても控えめな、つまり遠慮した表現
となります。なにしろこれら
の表現は「通常そうしてもらえなくて当然」という前提の上に立
っているものですから。
そして、上の
提案、要求、必要などを表す語の直後の that-節の
述部の should もこの系統の過去形で、それは同
提案や要求内容
を控えめにするものだと私は解釈しています。

ちなみに、「~なさった方が良いでしょう」というつもりで目上
の人にでも、

You should see her one more time as soon as possible.
[意訳:できるだけ早く、もう1度彼女にお会いになるのがよいでし
ょう。]
と(、should を使って)言っても良いけれど、had better は(仮定
法過去形ではあるけれど、)「さもないと~」という脅迫的な(そ
れゆえ
警告や忠告的な)ニュアンスがあるので目上の人には用いな
いようにしま
しょう。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「50分で分かる
本物の英文法の付録の続き」は
これで一応終わりにします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

出版 『誰でもすぐ出来る:バイリンガル脳で英会話』

皆様のおかげで、本ブログの最近の記事を以下のような書物として、
今年の3月20日に出版することができました。

様々なかたちでのご協力本当にありがとうございました。

 

 

「バイリンガル脳で英会話」
 
平野 清著
 
 
バイリンガル脳で英会話
誰でもすぐ出来る
英語ぎらいこそチャンス
 
ISBN978-4-88416-246-7 C0071 ¥1890E
定価 (本体1750 円+税)
9784884162467
1920071013893
バイリンガル脳で英会話
誰でもすぐ出来る
平野 清
HC日英バイリンガル脳シリーズ 天の巻・信心編
 
HC 日英バイリンガル脳シリーズ 天の巻・信心編
第Ⅰ章 やさしい入門英語脳づくり
第Ⅱ章 初級バイリンガルに向って
第Ⅲ章 見知らぬ外国人と友達になろう
第Ⅳ章 上級バイリンガルに向って
第Ⅴ章 いかにして上級バイリンガルに成り得たか
第Ⅵ章 言語学習の厳しさ
第Ⅶ章 本物の英文法に向って
 
暗記脳からバイリンガル脳へ
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(本書の内容は、本ブログの2015年度末の記事を基にしています。)

やり直し英語:本物の英文法の概要「今までの学習英文法と本英文法」

 

やり直し英語:本物の英文法の概要

 

この「やり直し英語:本物の英文法の概要」に入る前に
次の書物を紹介させて頂かねばなりません。

日英バイリンガル脳シリーズ別巻
「50分で分かる本物の英文法」
(せせらぎ出版より本年末に出版予定)

〔その内容は、本ブログに今年(2016年)の10月31日~
同10月11日に投稿したものと同じです。

なぜならそれは、この「やり直し英語:本物の英文法の
概要」を本ブログに投稿させて頂いた後まもなく、皆様
のおかげで「真の現代英文法」に関し、「完全な英語発
想順」という決定
的に重要な発見をさせて頂け、書き改め
たもの
で、「基本5文型」という概念も不要となり、
以下の
「やり直しの英語:本物の英文法」よりもはるかにシン
プルで分かりやすく、身に付けやすい内容
と成っている
はずだからです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ーはじめにー

『やり直し英語・初・中級:
今までの学習英文法と本英文法』

(ご参考までの再公開)



今までの実用的な英文法は、「学校文法」 とか 「学習文法」 とか
呼ばれている、皆さんが今までに習って来られた英文法です。

ところで、このような英文法をまとめて、学問的な 「研究英文法」
とは区別して、
「学習英文法」 あるいは 「実用英文法」 と呼ぶことにします。

ちなみに、学問的な英文法は、ノーム・チョムスキーという有名な
学者のものを筆頭に実用的には全く役に立ちません。
つまり、私達一般の外国人がそれを習い、英語力を身に付けるた
めにはです。すなわち、英語を正しく聞き取り、正しく話し、英語
を正しく読み取り、正しく書けるようになるためには全く役に立ち
ません。

さて、世界中で教えられたり、独習されたりしている
「学習英文法」 あるいは 「実用英文法」 ですが、
それらは、枝葉は多少異なっても、その根幹 (=根本) は
8品詞 (又は、これに 「冠詞」 を加えて9品詞) を中心とし、

矛盾に満ちた、全く不適切なものばかり

です。

(ちなみに 「8品詞」 とは、
名詞、代名詞、形容詞、動詞、副詞、前置詞、接続詞、間投詞の
8つです。
これらの 「8品詞」 では、どのように不適切で、どのような矛盾を
引き起こしているかはいずれお話します。)

ですから、
それらの学習英文法は真面目に学習すると、
ごく一部の天才的な (感覚の) 人々以外、
学習すればするほど頭が混乱し、
英語や英文法が益々分からなくなるのです。

その結果でしょう、
多くの人達が 「英文法」 と聞くだけで 拒否反応 を起こされる
のですが、
今までの学習英文法では、そう成ってしまうのも無理ありませ
ん。
(拒否反応を起こされる方々こそ、正常ではないでしょうか。)

なぜ、「学習英文法」 が、このような不適切で、酷い状態のま
まになっているのでしょう?

これは、一言でいうと、
今までの 「学習英文法」 は全て、
古代ローマで使われていたラテン語の 「文法の枠組み」 を、
全く合わない現代英語に無理やりに当てはめたもの

だからです。
あるいは、そうした後、その枝葉を変えただけのものだからで
す。

オランダ語を弟とし、ドイツ語を従兄とする 「英語」 の祖先は、
ラテン語ではありません。 ゲルマン語です。

フランス語やイタリア語、それにスペイン語やポルトガル語の祖先
がラテン語です。

ここに2つの重大な疑問が生じるでしょう。

1つは、何故、そんな系統の違う文法の枠組みを英語に当ては
めているのか?

もう1つは、何故、そんなに古い文法の枠組みを現代英語に当
てはめているのか?

この2つです。

これにはもちろん歴史的な原因というか、理由があるのですが、
この原因や理由に興味のある方々には、英文法あるいは英語学
の歴史に関する書物を読んで考えて頂くとして、

ここで私の言いたいのは、

ラテン文法の枠組みでは、
現代英語の成り立ちは絶対に正しく捉えられない。

だから、ラテン文法の枠組みを土台にしている
今までの学習英文法は、
英文を正しく聞いたり、話したり、読んだり、書いたりするのに、
言い換えると、正しく英文を理解 (=解釈) したり、英作文したり
するのに、
役に立つどころか、返って障害となる。」

ということです。

英語の祖先は西ゲルマン語で、インド・ヨーロッパ語族のゲルマン
(語) 系です。
ラテン語は、インド・ヨーロッパ語族のイタリック(語)系です。

そこで、ラテン(語)文法の枠組みを、
同じインド・ヨーロッパ語族に属する同時代 (=古代) のゲルマン語
に、いや、さらに1歩譲って、
それより遥かに後の (世界史の時代区分では中世初期の) 「古 (期)
英語」 に当てはめるのなら、未だかなり意義があるでしょう。

しかしながら、
「古英語」 は
「中英語」 期 と 「近代英語」 の初期にかけて
大変身をしたのです。
そして 「現代英語」 に成ったのです。

それはまるで、
毛虫がさなぎの時期を経て蝶に成ったかのような大変身でした。

つまり、(語と語の) 文法関係を表すのに、
ラテン語やギリシャ語のような語形変化中心の 「古英語」 から、
まるで中国語の文法を主とし、日本語の文法を従としたような、
語順と仲介語中心の 「現代英語」大変身をしたのです。

毛虫の行動を理解し予測する規則群で、
蝶の行動を正しく理解し予測することは決してできないでしょう。

同様に、
『語形変化』 中心の 「ラテン語」や 「古英語」
の文法規則群で、
『語順』 と 『仲介語』 中心の 「現代英語」
の成り立ちを正しく理解し、正しく作文する
ことなど決してできません。

以上のようなことは、英語と英文法の歴史をザーッと観るだけで、
素直な英語の研究者や先生方なら、誰にでも分かることでは
ないでしょうか?

なのになぜ、「学習英文法」 が未だに 「ラテン文法」 の枠組み
を当てはめたままになっているのでしょう?

それは、世界中の英語の研究者や先生方が
未だにラテン文法の亡霊に取り付かれていらっしゃるからでしょ
うと、ここでは言っておくことにします。

(次回から本文に入ります。)

ーーーーーーーーーーーーー

« PREV 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11
PAGE TOP